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暗号化―プライバシーを救った反乱者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 482p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009072
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0098

出版社内容情報

『ハッカーズ』の著者が10年に及ぶ取材を経てまとめた全米ベストセラー、待望の邦訳。

暗号はかつて国家の専有物であった。インターネット黎明期、来たるネット社会の到来を
予見し、暗号のプロが集まる諜報機関の厚い壁に挑んだ男たちの孤独な闘いがあった。彼
らがいかにしてスパイたちを出し抜いて暗号を解放し、ドット・コムのサーバーに暗号を
組み込んだのか。eコマースとネット上にプライバシーをもたらすことになった大発明、
「公開鍵暗号」の誕生をめぐる人間ドラマを、あの『ハッカーズ』の著者が生き生きと描
く。

読売3/18、日経3/24、朝日4/5、「Windowsプロ」4月号、「STUDIO VOICE」5月号、「日経サイエンス」5月号、
「月刊現代」5月号、「プレジデント」5/13号、他 書評掲載。

内容説明

インターネット黎明期、プライバシー保護を賭け、暗号のプロが集まる諜報機関の厚い壁に挑んだ男たちの孤独な闘いがあった。eコマースやネット社会の裏に秘められた人間ドラマ。『ハッカーズ』の著者が10年に及ぶ取材を経てまとめた全米ベストセラー、待望の邦訳。

目次

ひとりぼっちの闘い
規格
公開鍵
センセーション
暗号ビジネス
特許と鍵
暗号アナーキスト
クリッパー・チップ
苦難を乗り越えて
エピローグ 公然の秘密

著者等紹介

レビー,スティーブン[レビー,スティーブン][Levy,Steven]
1951年生まれ。テンプル大学卒業。ジャーナリストとなる。ハッカーに関する取材をきっかけにまとめた『ハッカーズ』(邦訳・工学社)が世界的ベストセラーに。その後もコンピュータの世界にのめりこんで『マッキントッシュ物語』(邦訳・翔泳社)、『人工生命』(邦訳・朝日新聞社)などを著わす。現在、『ニューズウィーク』誌のチーフ・テクノロジー・ライターとして活躍する一方で、『マックワールド』や『ワイアード』などの専門誌にも署名記事を執筆している。そんな脂の乗り切った著者が10年に及ぶ長期取材の末にまとめたのが、『暗号化』(原題はCrypto)で、発売後、全米で大きな話題を呼んだ

斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Motomi Kojima

10
70年代から9.11の前までのアメリカがまだ自由だった頃、暗号学者たちが大胆なアイデアで作った誰もが使える暗号技術のため現代版ビックブラザーと呼ばれるNSA 国家安全保障局、アメリカ政府と戦い、勝利するまでが書かれています。彼らが守った最強レベルの強度を誇るインターネット上の暗号技術がなかったら、テロの脅威が高まり、自由ではなくなった世の中で自分たちのデータを守るすべがなくなり愛国者法のもと全てのデータが監視される監視社会になったと思います。2015/03/12

9
パソコンを使い始めたときには当たり前のように利用されていた暗号が、当初は国家機密であったことに驚いた。そこから反骨心旺盛で諦めず、コンピュータの発達を予期してプライバシーの概念を自覚した開発者たちに感嘆する。当時それほど明確に予想したとは思わないが(政府への不信感も大きい要素だったよう)、暗号概念から実用化へと一歩一歩進んでいく様子にぞくぞくした。やー、まさか素数が利用されていたとは知らなかった。奥深い。内容ではあまり数式が出てこず、人物優先で語られるので物語のように楽しめる2014/04/11

roughfractus02

7
認証が常態化する現代では、昔軍事兵器だった暗号が生活必需品になっている。が、前世紀後半、国家が独占し民間に手渡さなかった暗号技術の転換は、逆に国家監視への抵抗を可能にしたと本書はいう。暗号-復号を一つの鍵で独占する共通鍵から、別々の鍵で行なって暗号を公開する公開鍵への転換には、それを発見する者(ディフィー、ヘルマン)、開発する者(RSA暗号の頭文字となるリヴェスト、シャルミ、エイドルマン)、さらに権力に先んじて一般公開する者(ジマーマン)らの国家への抵抗があった。サイファーパンクの背景が理解できる一冊だ。2018/05/18

hata2

2
面白そうな本だとずっと思っていてが、期待にたがわず面白かった。暗号の技術的な側面よりも、個々の登場人物たちが考える自由がぶつかり合う人間臭さが感じられる。エピローグに選択したエピソードもとてもいい。数式が出てこないので読者のハードルは低いが、公開鍵とか共通鍵がどういうものかを知っておいた方が理解しやすいと思う。2013/05/10

すけきよ

2
下手な小説よりも、いや、並の小説よりもよっぽど興味深くスリリングで面白い。2002/10/05

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