こころの暴力 夫婦という密室で―支配されないための１１章

ナザル＝アガ，イザベル【著】〈Ｎａｚａｒｅ‐Ａｇａ，Ｉｓａｂｅｌｌｅ〉/田口 雪子【訳】

紀伊國屋書店（2001/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 247p／高さ 19cm
• 商品コード 9784314009058
• NDC分類 367.3
• Cコード C0011

出版社内容情報

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＜＜逃れたいのに逃れられない、ゆがんだ関係を徹底解明＞＞

＊＊　読者からの反響続々！！　＊＊

　　　　　　　★この本を読み、まったくそっくりな夫にびっくりしました。

　　　　　　　★この本に出会うまでほんとに私は死んでいました。
　　　　　　　　　　　しかし、今は生きています。

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＜こんな人にはご用心＞
　　＊あなたに非がない場合でも、罪悪感を抱かせようとする。
　　＊能力を発揮する機会や新しい人と出会う機会をあなたに与えないようにする。
　　＊あなたの家族や周囲の人たちを本人のいないところで批判する。
　　＊自分の評判を落とさないためなら平気で嘘をつく。
　　＊一見論理的な話し方をするが、行動はその正反対である。
　　＊肩をすくめる、ため息をつく、皮肉にほほえむ、眉をひそめるなど、言葉を使わず意味ありげなしぐさをする。
　　＊性行為を拒絶することで支配権を握ろううとする。・・・・・・・・

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　　　　はじめに　　もしもあなたの愛する人が・・・・・

第１章　マニピュレーターを見分ける
　　　　　◆マニピュレーターの特徴
　　　　　◆マニピュレーターは意識しているか？
　　　　　◆自己愛と倒錯性

第２章　マニピュレーターによる誘惑
　　　　　◆誘惑はマニピュレーターに特有の行為か？
　　　　　　　　見せかけのオリジナリティー
　　　　　◆男性は自由を重視する
　　　　　◆女性は自分の感情を絶対視しない
　　　　　　　　安定万歳！
　　　　　　　　何かがおかしい
　　　　　　　　第一印象と反感
　　　　　　　　一般的な信条の影響
　　　　　　　　安定万歳！
　　　　　◆どうすればよいか？

第３章　一度義務を負うと、別れられなくなる
　　　　　◆結婚してしまった今となっては・・・・
　　　　　◆自分は救済者であると思わされてしまう
　　　　　◆果たされない結婚の約束
　　　　　◆警戒を促すような出来事が起こっても、関係を続けてしまう
　　　　　◆子供の誕生
　　　　　◆どうすればよいか？

第４章　結婚は孤立のはじまり
　　　　　◆マニピュレーターはあなたのまわりの人々批判する
　　　　　◆マニピュレーターはあなたの知らないところであなたのことを中傷する
　　　　　◆マニピュレーターはあなたの家族を魅了し、後には批判すうる
　　　　　◆マニピュレーターはあなたを社会から引き離す
　　　　　　　　女性のマニピュレーター　・・・　仕事が終わったら私と一緒にいて！
　　　　　　　　男性のマニピュレーター　・・・　仕事を辞めろ！
　　　　　　　　激しい嫉妬
　　　　　　　　感情的依存の罠
　　　　　◆どうすればよいか？

第５章　性の問題について
　　　　　◆女性のマニピュレーターは性行為を拒絶することを武器にする
　　　　　◆男性のマニピュレーターは自分の快楽のみを追及する
　　　　　◆倒錯的なマニピュレーターと性行為
　　　　　◆どうすればよいか？

第６章　他人の前ではほほえみ、二人きりになると侮辱する
　　　　　◆すべてはあなたの落ち度になる
　　　　　◆マニピュレーターはあなたが有能であることに耐えられない
　　　　　◆あなたの要求や意見は考慮されない
　　　　　◆身体的な暴力について
　　　　　◆どうすればよいか？
　　　　　◆マニピュレーターに対する言い返し方の例

第７章　病をもたらす愛？
　　　　　◆あなたはしだいに萎縮していく
　　　　　◆自己評価が下がっていく
　　　　　◆あなたの身体はあなたを愛しているから病気になる
　　　　　◆治療について
　　　　　◆マニピュレーターの反応
　　　　　◆被害者はマゾヒストなのか？
　　　　　◆どうすればよいか？

第８章　ゆがんだコミュニケーション
　　　　　◆マニピュレーターは議論を避ける
　　　　　◆状況によって違うことを言う
　　　　　◆言葉による攻撃
　　　　　◆異常なコミュニケーション
　　　　　◆どうすればよいか？

第９章　別れたい、でも…
　　　　　◆あなたは疲れ果てている、しかし・・・・
　　　　　◆夫婦で受ける心理療法
　　　　　◆突然の熱愛
　　　　　◆どうすればよいか？

第１０章　別離―なんという勇気！
　　　　　◆苦あれば・・・苦あり！
　　　　　◆嘘の活用
　　　　　◆子供の親権について
　　　　　◆友好的な離婚は不可能である
　　　　　　　　財産の分割
　　　　　　　　弁護士を選ぶ
　　　　　　　　まわりの人による支え
　　　　　　　　心の専門家について
　　　　　◆どうすればよいか？

第１１章　新しい出発
　　　　　◆両親の争いと子供たち
　　　　　◆マニピュレーターに支配され続けるか、二度と支配されないか
　　　　　　　　子供への影響
　　　　　　　　立ち直る被害者たち


　　　　おわりに　　　自分自身を取り戻す

内容説明

相手のこころを支配したいという欲求が異常に強い人（＝マニピュレーター）がいる！彼（彼女）は魅力的に愛をふりまいて近づいておきながら、ひとたび結婚すると態度を豹変させ、さまざまな「こころの暴力」で相手を精神的に追いつめていくという。しかもそれは、おもに二人きりの場で、言葉や態度によってふるわれるため、被害が見えにくく、他人にも理解されにくい…。そのような人間との生活とはどんなものか？苦しみながらも別れられないのはなぜか？多くの証言を引きつつ実態を解明し、対処法も示していく。

目次

第１章　マニピュレーターを見分ける
第２章　マニピュレーターによる誘惑
第３章　一度義務を負うと、別れられなくなる
第４章　結婚は孤立のはじまり
第５章　性の問題について
第６章　他人の前ではほほえみ、二人きりになると侮辱する
第７章　病をもたらす愛？
第８章　ゆがんだコミュニケーション
第９章　別れたい、でも…
第１０章　別離―なんという勇気！
第１１章　新しい出発

著者等紹介

ナザル＝アガ，イザベル［ナザルアガ，イザベル］［Ｎａｚａｒｅ‐Ａｇａ，Ｉｓａｂｅｌｌｅ］
フランスの心理療法家。専門は行動療法。認知療法や犯罪被害者学にもくわしい。１９９０年、みずからクリニックを開業。診療のかたわら、カナダのケベック州、フランス、ベルギー、スイスなどで、自己主張やコミュニケーションの方法、ストレス・マネジメントなどをテーマとした多くの講演やセミナーをおこなっている。またテレビに出演する機会も多い

田口雪子［タグチユキコ］
１９９３年、早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。フランス語翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Go & Mocha]

「自分を愛し、もう二度とあんな目には合わないと心に誓うこと」。そして、その後に自分をどうとりもどすか？それが最大の関心事である。大体わかってたので、細部はすっ飛ばせました。

2016/07/16

[お咲さん]

モラハラ関連本では12冊目の読了となる。極めて優良な実用本。マニピュレーター＝モラハラパーソナリティであることもよくわかる。また、他の本では言及されていないセックスについても書いてあって、納得できることが多かった。モラハラについて悩んでる人は是非手に取って欲しい。法廷においても嘘をつく事例も載っている。どんなふうに貶められるか、どんな苦難が待ってるか、読んで備えるべし！

2023/11/06

[るうるう]

親子関係を念頭において読んだ。すごい影響力で一度に数ページしか読めない。私の親は倒錯的なマニピュレーター、母親は自己愛的なマニピュレーター（まさに裏で操るモンスターだ）で、夫婦間にも相互支配関係があることを再確認。被害者が長年の支配から逃れることができても、その後も攻撃を受ける危険性があり、対抗テクニックを身につけ、常に油断せず警戒を怠りなくすること。そして「最も有効な方法は、自分を愛し、もう二度とあんな目には合わないと心に誓うこと」。感情的な反応を見せると利用される、毅然とした態度で臨むこと。

2013/07/26

[Gen Kato]

男女関係ばかりではなく、親類にも仕事相手にもいますな、「マニピュレーター」。つい最近も意見をころころ変えて「そんなこと言ってない」と言い張るヤツに困らされたばかり。危うきに近寄らずがいちばんいいんだけど、そうもいかない。なるべくはやめに正体を見抜いて遠ざかるしかないのか…

2016/05/14

[ミネチュ]

マニュピュレーターと闘うための本、といえばよいでしょうか。 マニュピュレーターとは、いわゆるモラハラ人間を指す言葉です。この本独自の言葉のようです。 最近、とにかくモラハラが気になっていて… しかし、読めば読むほど恐ろしい。 自分がもし誰かと結婚して、マニュピュレーターに変身しないかも心配ですし、結婚した相手がマニュピュレーターじゃないかも心配。 ま、自分がマニュピュレーターになることはまずないと自分では信じてますけど…。相手がマミュピュレーターじゃない保障はないですからね～。

2013/04/07