出版社内容情報
「ガンダム」から「エヴァ」まで、ロボットアニメの系譜と構造をつかみ出す、批評の力技!
日本のアニメーションはいまや世界中から注目を集めている。
何が人々をそこまでアニメに惹きつけるのか?
本書は、人型兵器や強化服の登場する「スーツ系アニメ」に注目し、
「ガンダム」「パトレイバー」「攻殻機動隊」「エヴァ」などを取り上げつつ、
その魅力、「読み」の可能性を探る。
近未来を描くアニメの想像力を、現実と交錯させる視点を拓く気迫の批評。
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状況論でアニメを断裁するのではなく、
アニメのなかに状況を読み取り、状況を展開すること。
アニメが描く戦場を記述するのではなく、
「アニメという戦場」を生きること。
本書はこれまでアニメを見てきた人も、見てこなかった人も、
どちらにも(不)親切なテクストとして、
「アニメを見る批評家」、「アニメにいかれた社会学者」から差し出されている。 (本書より)
本書で取り上げた主なアニメ・マンガ作品
『機動戦士ガンダム』『装甲騎兵ボトムズ』『メガゾーン23』
『逆襲のシャア』『機動警察パトレイバー』『機動警察パトレイバー2』
『アップルシード』『Ghost in the Shell 攻殻機動隊』『新世紀エヴァンゲリオン』ほか
内容説明
戦いは、もう、はじまっている。「パトレイバー」「攻殻機動隊」「ガンダム」「エヴァ」…。スーツ系アニメの世界観に挑む。
目次
0 アニメという戦場
1 人工都市のテロル(暴走へのプログラム;爆撃地点を確認せよ)
2 都市のスーツ、人のスーツ(機械知性の政治学)
3 人型機械の戦争(人ならざるものへ;表徴の準帝国)
4 生を与えるもの(アニメとは何か;押井守への七つの門)