ポンピドゥー・センター物語

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ポンピドゥー・センター物語

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314008037
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0070

出版社内容情報

1977年の開館以来「社会に開かれた美術館」を理念に,斬新な美術館活動を展開してきたパリのポンピドゥー・センター。
著者は,開館直後のポンピドゥー・センターに研修生として入り,のちにキュレーターとしてさまざまな展覧会に関わった。
センターの活動が,どのような発想とシステムに支えられてきたかを,10年以上に及ぶ現場の体験を通じて,いきいきと報告する。

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第1章 ポンピドゥー・センターの研修生第一号
    1 ルーヴル学院と灰色の受験生活
    2 フランス式エリート残酷養成システム
    3 実物教育と脳のハード・ディスク

第2章 偉大なる賭け―あるグレート・ユートピアの誕生
    1 ユートピアをめざせ
    2 戦艦ポンピドゥー・センター号の激戦
    3 開かれた都市/開かれた美術館
    4 ワーキング・プロセスと進化する空間

第3章 黎明期のポンピドゥー・センター
    1 コンセルヴァトゥール(キューレーター)と写真の出会い
    2 秘蔵カンディンスキーと東洋美術
    3 光の空間/展示コラボレーションの醍醐味
    4 幻の藤田嗣治展、海を越えて

第4章 メイキング・ザ・エクジビション
    1 二都物語の終焉
    2 カフカとアルチンボルド
    3 世紀末ウィーン現象

第5章 『前衛芸術の日本』展
    1 インサイト/アウトサイト
    2 フル回転するビッグ・マシーン
    3 「前衛」の由来
    4 華麗なるオープニング

第6章 喜怒哀楽の展覧会
    1 展示会の栄養と滋養/バルテュスの謎
    2 テーマ展の苦悩とその楽しみ方
    3 ギャラリー・コンタンポランのライヴァル

第7章 フォト・ミュゼオロジー
    1 アジェとスティーグリッツの「パリ--ニューヨーク」
    2 美術と写真の交替劇
    3 MOMA対ポンピドゥー・センター
    4 写真コレクション/展示/企画展

第8章 モダン・アート・コレクション
    1 美術コレクションの変遷/街路としてのポンピドゥー・センター
    2 画像データ・ベースとデジタル・ミュージアム

第9章 都市の解放区として―パブリック・アクセス
    1 BPI : 公共情報図書館の人気
    2 アートとドキュメンタリーとテレビのクロスオーヴァー
    3 ヴィデオ・アートからヴァーチュアル・レヴューへ
    4 デザイン・ミュゼオロジーとCCI :産業創造センターの冒険
    5 IRCAM : 音響音楽研究コーディネーション・インスティテュートの革新
    6 風の色  アトリエ・デ・ザンファン : 子供のアトリエ

内容説明

1977年の開館以来、パリのジョルジュ・ポンピドゥー・センターは、多領域にわたる斬新な展示、市民向けのプログラムなど、革新的な活動を展開してきた。コンセプトは、「開かれた美術館」。ラディカルな展示を成功させたのは、芸術と社会をむすぶユートピアの夢に燃えた学芸員(キュレーター)たちだった。著者は、パリで専門教育を受け、日本人としてはただ一人、開館直後からポンピドゥー・センターの一員となり、さまざまな展覧会に関わった。本書は、著者自身が現場にあって経験した、ポンピドゥー・センターの活動の軌跡とその舞台裏をいきいきと紹介する、初めての内部からの報告である。

目次

第1章 ポンピドゥー・センターの研修生第一号
第2章 偉大なる賭け―あるグレート・ユートピアの誕生
第3章 黎明期のポンピドゥー・センター
第4章 メイキング・ザ・エクジビション
第5章 『前衛芸術の日本』展
第6章 喜怒哀楽の展覧会
第7章 フォト・ミュゼオロジー
第8章 モダン・アート・コレクション
第9章 都市の解放区として―パブリック・アクセス

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