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人物文庫
嶋左近

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784313752382
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

筒井順慶に仕えていた嶋左近は、宿敵松永久秀との闘いの日々を過ごしていた。新当主定次の横暴を諫めるも叶わず筒井家を退去する。その左近のもとに石田三成が大いなる禄高をもって迎えたいと訪れる…。秀吉亡きあと、天下を目指す家康に対し、毅然と立ち向かい、武人の美学と矜持をもって生きた激闘の生涯を描く。

著者等紹介

山元泰生[ヤマモトタイセイ]
1941(昭和16)年朝鮮・京城(現在のソウル)生まれ。出版社に編集者として勤務ののちライターに転じ、広く新聞・雑誌で、国際問題、社会事件、歴史人物などの取材・執筆を重ねる。日本ペンクラブ会員、日本モンゴル情報センター主宰者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

木賊

6
嶋左近の伝記小説。石田三成に仕えて以降の話は有名だが、それ以前を知らないな、と思って読んでみた。戦働きに全てを掛け、その軍才を世間にも、勿論主君にも高く評価されている。だが、いつもその主君に道を塞がれる形で、大戦での勝機を逸する。筒井順慶にしても石田三成にしても、一度は信頼関係を築いたのに、別れの際には心理的に擦れ違ってしまっている辺り、悲哀を感じる。2014/08/20

北之庄

5
久々に再読した作品。我が郷里である大和の国衆、島左近の一代記です。治部少に過ぎたるものとして佐和山城と並び称された左近ですが、謎めいた人物だった様で、作者の創作に負う部分が多いと思われる本作。僧形の君主、筒井順慶に仕え松永弾正と激しいつばぜり合いを繰り広げていた頃が、彼自身最も輝いていた時期だったと思われます。聖徳太子や聖武天皇、阿部仲麻呂等、文官イメージの強い奈良の有名人の中で、唯一?の武張ったスター(笑)である左近には、もっともっと有名になって欲しいものです。2017/03/25

どらんかー

3
嶋左近の三成に使えるまでが知れてよかった2019/08/07

ゆうへい

2
左近の父の代から大和国の筒井氏に仕える頃から、関ヶ原合戦まで綴られています。秀吉が左近について語るところから始まり、序盤は歴史的背景の説明ばかりで心情的描写は少なく、石田三成に仕えたところからようやく物語らしくなって生き生きと描かれていました。また、読んでいて左近の進言と策が重要な局面で、筒井順慶と石田三成の二人の主君に一蹴されたところが際立っていました。そして、最後の関ヶ原合戦については、さらっと流していて、あっけなく終わります。何となく左近の武士としての心意気が良い意味でも悪い意味でも納得できました。2020/09/15

しおん

2
私も前半で挫折しそうに(苦笑)筒井氏は名前しか知らなかったので、松永氏との関係がわかりました。やっぱり後半が楽しい!歴史を変えるチャンスが二度もあったのに、主君の指示でそれを逃した人なんだなぁ。2012/10/20

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