内容説明
透明な空間、白いせかいに魅かれる筆者が心のなかの“白いイメージ”を訪ね歩く心情の旅。人間の生の根源を問い続け、いのちあるものへの慈しみと哀しみを語り、ときにきびしい眼差しで時代を射る。古典につちかわれた美意識とあふれる感性、“白”に託した深い想いを結実させた珠玉の12編。名随筆、待望の復活。
目次
散りさざんか
夕鶴
冬砂丘
てのひらの虚空
真珠貝
塩らしい塩
白杉丸太
ゆりまつり
白磁
名のない空白
稲種
告別の意識
-
- 和書
- Speed - スピード