裁判官!当職そこが知りたかったのです。―民事訴訟がはかどる本

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裁判官!当職そこが知りたかったのです。―民事訴訟がはかどる本

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784313511651
  • NDC分類 327.2
  • Cコード C2032

出版社内容情報

いま民事裁判が抱える問題からナゾに包まれた裁判官の日頃のお仕事まで、法曹関係者の「気になる」が詰まった対談本!

内容説明

書面の作成、証拠提出、証人尋問、和解、判決、そして控訴に至るまで、さらに民事訴訟の知識にとどまらず、裁判所内部の実態、具体的には、合議の進め方、起案の仕方、裁判官の人間関係にまで触れています。裁判官が考える訴訟戦略のポイントから、知られざる裁判所内部の様子まで、目から鱗の情報が満載。

目次

01 書面
02 立証
03 尋問
04 和解
05 審理の終結
06 判決
07 控訴
08 裁判所から見た内外のお仕事事情
09 これからの民事訴訟を語らうこと
おまけ 岡口さんのこと、教えて!

著者等紹介

岡口基一[オカグチキイチ]
1990年東京大学卒業。1994年浦和地方裁判所判事補。1999年東京地方裁判所知的財産権部特例判事補。2004年福岡地方裁判所行橋支部判事。2015年東京高等裁判所判事

中村真[ナカムラマコト]
2000年神戸大学法学部卒業。2003年弁護士登録。2006年司法書士特別研修講師。2014年神戸大学法科大学院講師(ローヤリング)。2015年経済産業省中小企業庁・経営革新等支援機関認定神戸簡易裁判所民事調停官、近畿弁護士会連合会税務委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akane_beach

15
今話題の裁判官岡口基一氏と弁護士中村真氏の垣根を超えた対談。訴訟指揮を取る裁判官から見た代理人&当事者の印象、書面の良し悪し、書証の印象…など興味深い内容盛りだくさん。笑えたのが〈依頼人を説得できない弁護士〉本来なら訴訟を起こしてないようなとんでもない事件とかを持ってくる。まるで依頼者のおつかい。無理な主張を平気でしてくるので本人訴訟と同じ。それでは弁護士ではないでしょうって(笑)。で当然全負け。岡口氏は私の地元の地裁にいた時期があり、行橋の飲み屋でニアミスしていたりして…などと勝手に親近感が湧いている。2018/03/10

アルカリオン

14
弁護士が受託しているにもかかわらず、本人訴訟と変わらない低レベルの訴訟が増えた。背景として、弁護士数の増加・競争激化により、筋の悪い事件でも受託する(しないと食べていけない)弁護士が増えたこと等がある。以前であれば、弁護士が諭して訴訟提起をあきらめさせていたはずだが▼一方、そういうケースであってもクライアントからすれば「ようやく話を聞いて、まともにとりあってくれる弁護士が見つかった」のでそれだけでも嬉しい、となる。弁護士も報酬がもらえるので、win-winの関係であると言えなくもない。2021/05/19

アルカリオン

12
相手方の弁護士がポンコツであるときに、ここぞとばかりに叩きのめすのは得策でない。そんなことをすれば相手方の依頼人と弁護士の信頼関係が崩れ、和解交渉がまとまりにくくなる。「相手方の動きのマズさにどう対応するかは、代理人としてのセンスが問われるところかなと感じています」(中村)(p143)▼両氏の特徴をよくとらえている漫画が面白い。クレジットされてないけど、誰が書いてるんだろう?2021/06/15

ねお

12
裁判官は忙しいから書面を読まないが、判決を書く時は負ける側の主張を基礎付ける間接事実を全部潰す作業のために、記録を読み込む。しかしその作業は大変だから裁判官は和解をしたがる。データのコピペすることもあり、要件事実に基づく当事者の主張欄をかけない裁判官が増えている。裁判官の承認欲求は、同期と比べて出世しているかや持っている事件数の少なさ…等、本音での語りだからこそ見える裁判官の残念な部分も多かった。しかし、そういう通常知り得ない部分を開示してもらえるのは、事実を知った上でよりよい対策を練るためには必要。2020/05/30

NAKY

7
前回読んだのはまだ右も左もわからない昨年9月。民弁民裁修習を終えた今読むとむちゃくちゃ面白い!なるほどなるほどとも思うし次にJに会ったら聞いてみようと思うこと多々。要件事実できてるんかな自分…2019/05/02

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