内容説明
遺跡や博物館を訪ねて―やさしい「考古学」の話!石器や土器の見わけかた、調べかた。貝塚や土偶の話。発掘のしかたや古墳の調査方法。博物館で見るポイント…。多くの少年少女を考古学へさそった名著。
目次
1 お話のはじめ
2 高原の表面採集の楽しさ
3 考古学研究所での勉強
4 縄文時代博物館での見学
5 石器の陳列室
6 博物館の珍品
7 ぼくらだけの発掘
8 貝塚調査の実習
9 汽車の旅
10 登呂遺跡の見学
11 大学の考古学教室
12 第二標本室
13 大古墳群の驚異
14 楽しいぼくらの研究室
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
35
【諏訪9】藤森栄一さんは生涯在野の考古学者を貫いた。彼の諏訪の自宅(?)には多くの小中学生が集まったという。そうした発掘好きの少年少女を博物館に連れて行ったり、登呂遺跡の発掘現場を一緒に手伝ったりしたのだろう。それを再現しているかのように本書は臨場感があふれている。知らず知らずのうちに、旧石器時代から古墳時代までの遺跡や歴史が学べるようになっている。縄文土器の編年的な分類が中心となっているのが、古いかなとも感じたが、少年少女の興味は発掘から始まることを考えれば当然のことだろう。土器の種類がわからなければ↓2020/04/04