感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
7
2002年までの長野さんの対談、イラスト、新作小説、全著作レヴューをまとめた一冊。鳥に対する造詣の深さなど、新たな一面をのぞくことができたと思います。イラストも初期作から表紙に使われたものまで充実していて、美しい少年と世界観にうっとり。レヴューは物語の核心に触れているので、さらに作品を読み進めたら読み返したいところ。2018/03/22
ホレイシア
7
笙野頼子氏との対談がいい。一見両極端なものを書くかに見えて、どこかでつながっている。私どちらもファンですから(笑)。2008/07/06
みどり
6
図書館作家研究本。対談やイラストが中心。長野まゆみ、多才な人なんだなあとつくづく思う。対談を読んで、「好き」「嫌い」がはっきりしているこの人だからこそこのような作品たちを数多く書き上げて来たのだな。少年への愛というより、少年へのこだわりと憧れが非常に滲み出ている。長野まゆみ的世界観の確立に圧倒。2017/06/03
紫陽花
6
この本が刊行されるまでの全作品を対象にしたインタビュー、対談、作品レビューやまゆみさんのイラスト集と盛りだくさんな内容にとても満足。まゆみさんが耽美小説が苦手だというのには驚き。作品レビューを読みまた再読したいものも増えた。新世界やテレヴィジョン・シティなど難しく理解しづらかった作品の気になっていた謎が一部解明された。長野まゆみファンにはたまらない一冊。2014/10/28
オシャレ泥棒
3
再読 貴重な初期イラストがとても良い。全著作レビューという企画は良いが、登場人物名の誤り(『学校ともだち』『クリスマスの朝に』『青い鳥少年文庫』シリーズ)や解釈ミスでは…という部分が多く感じられた。全体としては物語の理解を助けてくれる内容も多くありがたい。2019/09/21