河出ブックス<br> 教養としての日本宗教事件史

電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

河出ブックス
教養としての日本宗教事件史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309624020
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0314

出版社内容情報

宗教の本質に迫るには、そのスキャンダラスな側面を無視することはできない。仏教伝来から宗教の「お一人様化」まで、24の事件を取り上げつつ、日本人と宗教の歴史をダイナミックに描く。

【著者紹介】
1953年生まれ。宗教学者。文筆家。東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。新宗教教団の研究をはじめ、幅広い視野から現代社会のありようを問う。『日本の10大新宗教』、『創価学会』など。

内容説明

現代人にとって、宗教についての知識・教養は不可欠なものになりつつある。そしてその本質に迫るには、宗教のもつスキャンダラスな側面を無視することはできない。仏教伝来、大仏開眼、空海VS最澄、末法思想の広がり、信長の蛮行、お蔭参り、大本事件、天皇の人間宣言、踊る宗教、宗教の「お一人様化」…さまざまな意味で対立を引き起こしたもの、一般の宗教史ではあまり触れられないものを中心に、24の事件を現代と通じるかたちで取り上げながら、日本人と宗教の歴史をダイナミックに描く。

目次

新しくやって来た仏教とそれを迎え撃つ神道との対決
大仏開眼という国際的イベントと環境破壊
命をかけて海を渡ってきた鑑真は本望をとげたのか
空海と最澄との戦いはけっきょくどちらが勝利したのか
往生への異様な情熱が時代を席捲する
日蓮の真の敵は空海だった
蓮如がいなかったら親鸞は生き残ったか
茶道はドラッグとして輸入された
禅寺で中国語が使われていた深いわけ
日本を一挙に近代化した織田信長の蛮行
キリシタンは日本をキリスト教化する可能性を持っていたのか
人を神として祀ることは冒涜ではないのか
出開帳という新しいビジネス・モデルの登場
宗教バブルとしてのお蔭参り
廃仏毀釈に飲み込まれた大寺院
宗教的原理主義の先駆けとしての明治政府
天理教は天皇制に対抗したのか
熱病のように広がった聖霊降臨
徹底して弾圧された大本の真の野望は
宗教国家としての満州国と日蓮主義
天皇の人間宣言は何を意味したのか
踊る宗教と戦う宗教が戦後日本を変える
地球温暖化と戦う明治神宮
お一人様宗教の時代

著者等紹介

島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年、東京都生まれ。宗教学者。文筆家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。日本女子大学教授などを経て、現在、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。新宗教教団の研究をはじめ、幅広い視野から現代社会のありようを問う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

19
宗教は危険なものである。と言う感覚を織田 信長、豊臣 秀吉が作り。徳川が寺を戸籍管理と葬式仏教化を定着させた。キリスト教、イスラム教の世界は理解不能になった。2016/12/31

大阪魂

13
島田さん。日本の宗教の歴史をさくっと勉強させてもろた!仏教伝来から、おなじみ空海vs最澄、信長秀吉家康の宗教革命、成田山新勝寺の出開帳ビジネス、明治以降の宗教と宗教の「お一人様化」。ほんまさくさく読めた!なかなか明治以降の宗教史とか読む機会ないもんねーでもなんやかやゆうてもみんななんかに頼りたいんやろなあ…もうすぐあけおめの季節。2017/11/23

CCC

11
日本における宗教受容の歴史。薄く浅く取っ付き易く。確かに教養レベルで、タイトルは的確と言える。2014/02/21

浅香山三郎

10
事件史といふと近代以降を扱つたものと想像しがちだが、仏教伝来以降現代迄、24の事件を扱ふ。「宗教は本来スキャンダラスなもの」といふ立場から、既存社会と軋轢を生んだ事物を中心に論じる。日蓮の真の敵は空海(の密教思想体系)であつたといふ見立て、廃仏毀釈の苛烈な実態、近代のキリスト教徒による聖霊降臨運動の広がり、新宗教(天理教・大本教・創価学会)の動静など、時代相とそれに対応する宗教側の運動方向の整理は示唆的。終章「お一人様宗教の時代」では真如苑など個人を重視するタイプの宗教の盛行に注目してゐる。2022/09/23

よきし

5
事件史によって描く日本宗教。視点としては非常に素晴らしいが、あくまでさわりだけ、という感じがもどかしい。特に自分がある程度知っていたりイメージのある分野に関しては、あれ?というような記述も多く、ちょっと浅い感じ。それでも知らないこと、面白い視点などいろいろ盛りだくさんでした。ぜひこういう視点も今後一般化して行ってほしいと思う。2012/03/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/489986
  • ご注意事項

最近チェックした商品