奇想コレクション
フェッセンデンの宇宙

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309621845
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

史上最高の科学者フェッセンデンが実験室の中に宇宙を創った!世界中の言葉に翻訳された、名作中の名作「フェッセンデンの宇宙」をはじめ、代表作「向こうはどんなところだい?」「翼を持つ男」、切ない怪奇小説「帰ってきた男」、ショート・ショート「追放者」、さらに本邦初紹介作として「風の子供」「凶運の彗星」「太陽の炎」「夢見る者の世界」の4篇を含む、全9篇を収録。

著者等紹介

ハミルトン,エドモンド[ハミルトン,エドモンド][Hamilton,Edmond Moore]
1904年、米国オハイオ州生まれ。SF作家。スペース・オペラの巨匠。また、「フェッセンデンの宇宙」をはじめとする奇想SFの名手で、のちにSFの定番となるアイデアの数々を考案している。77年、七十二歳で死去。著書に、『星間パトロール』シリーズ、『キャプテン・フューチャー』シリーズ、『スター・ウルフ』シリーズ、他多数。妻のリイ・ブラケットは同じくSF作家で、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の脚本家としても有名

中村融[ナカムラトオル]
1960年生まれ。中央大学法学部卒。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

79
SF短編集[フェッセンデンの宇宙]マッドサイエンティストが作り出したのは「小さな宇宙」宇宙の中で発生した生命を弄ぶ[風の子供]風の谷で育った少女は風と話ができる[向こうはどんなところだい?]第二次探検隊から帰還した男は死んだ同僚の家族へ会いに行く[帰ってきた男]棺桶の中で目覚めた男は家族の元へ帰る。しかし蘇りは歓迎されない[凶運の彗星]彗星が近づき、太陽から地球を盗もうとする[追放者]SF談義での告白[翼を持つ男]恋をして翼を切る[太陽の炎]二番手であることを知る[夢見る者の世界]異世界の夢どちらが現実か2022/09/04

藤月はな(灯れ松明の火)

57
「表紙の可愛さに騙されてはいけません」な表題作は本当に怖いです。「向こうはどんなところだい?」は宇宙探検の甘ったるいロマンシズムではなく、空虚で無情なな現実を知ってしまった主人公がそのことを知らない(もしくは信じようとしないだろう)人々へ望むことを話している姿が本当に遣る瀬無くなります。「帰ってきた男」は死んでから分かる周囲の真実が惨すぎて死んだままの方がましだと思わずにいられませんでした。「風の子供」と「凶運の彗星」も好きです。知らなかった作家さんを発見できるのは面白きこと哉^^2013/07/10

杏子

27
山本弘『BISビブリオバトル部 翼を持つ少女』を読んで、もう一度ハミルトンを読んでみたいと思った。中にはちょっとどうかな?と思うものもあったが(そこで長らく中断)、他の作品はみな今読んでも十分、面白かった。とくに「風の子供」「向こうはどんなところだい?」「翼を持つ男」「夢見る者の世界」がよかった。表題作「フェッセンデンの宇宙」は、改稿作もまた読んでみたいので、文庫を買うことにした。この奇想コレクション版が出版された時に興味をひかれながら読むには至らなかったことを思うと山本さんが導いてくれたようで感謝。2015/03/15

フリスビー

24
★★★★★ハミルトン生誕100周年に際して編まれた短編傑作集。SFはもちろん、ホラーやファンタジーなども収録されていて、ハミルトンの懐の深さをあらためてうかがわせます。人工宇宙ものの名作である表題作はもちろん、宇宙探査の真の姿をリアルに描いた「向こうはどんなところだい?」、痛烈な皮肉のホラー「帰って来た男」、そしてすべての夢見る人に捧げる「翼を持つ男」など、初出含め傑作揃い。「スペースオペラの三文小説家」と言うイメージが先行するハミルトンですが、こんなにも豊かな作品群を遺してくれたことに感謝したいです。2015/02/05

ヒダン

23
BISとのつながりで読む。奇想コレクションと銘打たれているのも納得のバラエティに富む短編集。「帰ってきた男」と「風の子供」と「翼を持った男」がお気に入り。情景が思い浮かぶようなところやちょっと冒険心をくすぐられるようなところもありながらちょっと寂しい終わりになっていて余韻が残る。それ以外の宇宙系の短編は宇宙への期待の裏返しとしての失望みたいな書かれ方をしていて印象的だった。解説にある侵略者を退治していくというワンパターンな小説ばかり書いていたが意識的に作風を変えたというエピソードがにわかには信じがたい。2017/05/03

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