出版社内容情報
10歳で建築家を志し、2020年東京オリンピック会場をてがけた建築家が綴る10代へのメッセージ。建築知識も満載。
内容説明
建築物は大きいけれど、その仕事は小さなことの積み重ねでできている。国内外で多数のプロジェクトを手がける日本を代表する建築家がいま、伝えたいメッセージ。
目次
第1章 動物好きから建築好きへ
第2章 人間を知らないと、建築は作れない
第3章 夢のアフリカ旅行が教えてくれたこと
第4章 アメリカ留学で気付いた日本の魅力
第5章 はじめての建築―“脱衣所”みたいな「伊豆の家」
第6章 予算ゼロの建築―「石の美術館」
第7章 日本の田舎から世界の田舎へ―中国の「竹の家」
第8章 ハコの先の建築を探して
著者等紹介
隈研吾[クマケンゴ]
1954年、神奈川県生まれ。1979年、東京大学大学院建築学科修了。コロンビア大学客員研究員、慶應義塾大学教授を経て、2009年より東京大学教授。1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで20か国以上で建築を設計し、1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞、同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2001年「石の美術館」で国際石の建築賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。その他の代表作に、サントリー美術館、竹の家、第五期歌舞伎座、V&Aダンディなどがあり、国内外で受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
111
今年の読書感想文の課題図書になった本。大人が読んでもとても惹かれるものになっている。隈研吾さんの人生をまとめた本になっている。その中でも印象に残っているのは大学時代のアフリカの旅である。この旅を企画したのが隈研吾さんである。ゼミの先生とゼミ生でいくことになったが予算がない。そのため企業を巡って資金を得ることになる。そのときに発揮されるのがプレゼン力と調整力。この2つは奇しくも建築家として必要な能力であった。建築家って人々が生活とともに過ごせる数少ないアートなのかなって思った!ぜひ読んでほしい!2022/08/02
Aya Murakami
97
図書館本 アフリカに行ったりアメリカに行ったり中国で竹の家(本書に画像あり。すごく優雅な建物だった)つくったり、学校にはキャラな濃い神父さんばっかりだったり…。非常に「動」な人生を送っている建築家さんという印象でした。 色々な体験が後々の交渉能力に生きてきたり相手を思いやる源になったりするようです。 竹の家は北京オリンピックのCM映像に使われたそうな。youtubeで映像漁ってみようかしら。2023/02/23
ま
33
伏線の多い人生?で面白い。あえて人と違うことをするひねくれ者でありつつ、普通の感覚を忘れず信頼を築いていく。その辺のバランス感覚羨ましい。恥をかくことを恐れず質問することが挑戦への第一歩。もはや建築家になりたくてもなれないおじさんが読んでも学びが多い本。2022/12/08
花男
29
建築家はダイナミックな仕事で一人ではできないし、なろうと思ってなれるものではない。 人との縁が仕事に繋がる芸術に近い仕事と思う。 人間的な魅力が必要になるだろう。あと周りを巻き込む力も必要。2022/08/27
ねこミー
25
2022年青少年読書感想文全国コンクール課題図書。時代の変遷が建築物にどのように影響を与えているかの考察については新発見でした。アグレッシブな人物だと感じました。2023/02/20