内容説明
ひきこもり、発達障害、トラウマ、拒食症、うつ…、心のケアの第一歩に、悩み相談の手引きに、そしてなにより、自分自身を知るために―。一家に一冊、はじめての「使える精神医学」。
目次
第1章 みんなのように上手にできない―「発達障害」について
第2章 人とつながってさえいれば―「ひきこもり」について
第3章 人づきあいが苦手なんです―「対人恐怖/社会不安障害」について
第4章 やめられない止まらない―「摂食障害」について
第5章 自分がバラバラになっていく―「解離」について
第6章 トラウマは心のどこにある?―「PTSD」について
第7章 「困った人」とどうつきあう?―「人格障害」について
第8章 なぜか体が動かない―「うつ病」について
第9章 意外に身近な心の病―「統合失調症」について
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年、岩手県生まれ。精神科医。医学博士。爽風会佐々木病院診療部長
山登敬之[ヤマトヒロユキ]
1957年、東京都生まれ。精神科医。医学博士。東京えびすさまクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
108
【斎藤環さん ヘンな人(笑)】 『「誰にも頼らない強さ」なんかよりも、「時には人に甘えられる強さ」のほうを大切にしてほしい。』 『「下種の勘ぐり」これはなにかっていうと、自分が相手に怒っているときは、まるで相手が自分に怒っているように勘違いしてしまいやすいってことだ。』 /(「自分が自分が」という我の強い人の飲み会で言ったら「甘いっ!」「違うっ!」と瞬殺される。と思う)2016/05/06
みゃーこ
95
中島らものご推薦本でハズレが一度もないけど、これに至っては本当にわかりやすくて深くマニアックでもありとても勉強になった。目に見えない「精神」を「医学」で解決するという胡散臭さ、病気が「人間」を「人生」を教えてくれるヒントになっているようで、純粋な人間の性質を抽出し分解し研究し突き詰めて行く学問としても非常に興味をそそられる。職業としての精神科医にあこがれる気持ちはないけども、人の精神のつくりを学んだうえで読書するとまた深みが増していくのかもしれない。2013/04/11
ネギっ子gen
55
14歳の世渡りシリーズ。二人の精神科医から【人はデコボコあるから面白い。デコボコ上等!心の病や不自由さを通して、人間について考えてみよう】と。「ひきこもり」(この言葉は、病名や診断名でない。定義としては、「6ヶ月以上、社会と関わりがない」状態のこと)「発達障害」「対人恐怖/社会不安障害」「摂食障害」「解離」「PTSD」「人格障害」(初版が2011年のため、この表記ですが、現在はパーソナリティ障害)「うつ病」「統合失調症」の9本+付録①「もしも精神科にかかるときには」、②「精神科の仕事に関心を持ったら」。⇒2023/10/09
パフちゃん@かのん変更
49
中学生向けに書かれたやさしい精神科の本。中学生にも分かりやすい(わかってほしい)発達障害や引きこもり、対人恐怖症、摂食障害などについて分かりやすく書かれている。「エヴァンゲリオン」が中二病のアニメだとか。そうなのか。2013/10/06
オカメルナ
30
14歳の世渡り術シリーズというだけあって、発達障害から引きこもり、各種精神疾患まで、まさに「やさしく」解説されていた。発達障害も精神疾患も、まだまだ偏見を持たれているという現状は少なくない。だからこそ何かと難しくなる中学生くらいから、どうして?どういう症状がおこり、どうなっているのか。そして、どうしたら良いのかを考えることはとても大切なことだと思う。そんな一助となる良書だと感じた。もちろん、大人にも・・・2011/11/05