内容説明
いったい何が起こったのか？雪の日の朝、一サラリーマンだった著者は、弟が反乱将校の一人であることを知って驚愕する。一途な正義漢であった弟が逆徒に？真相のわからぬままに青年将校たちは銃殺され、著者の弟は、著者自身の渡した果物ナイフで割腹自刃する。弟たちは何を考え、何を果そうとしたのか？弟の自決に手を貸したサラリーマンの著者が、痛恨の思いで描く事件の真相とは？
目次
私の二・二六事件―弟の自決
河野寿のこと
死んでくれ
野中大尉自決の真相
秩父宮と相沢中佐
「大臣告示」の問題点
３人の看守
ある陸軍刑務所長の悲願
三島由紀夫と二・二六事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
1
当事者の兄であり、事件の状況がよくわかるように書かれています。致し方ないことですが、決起将校に同情的です。2019/11/18
