河出文庫<br> ニーチェと哲学

個数:

河出文庫
ニーチェと哲学

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2024年05月18日 20時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 465p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463100
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

内容説明

ドゥルーズ初期の代表作であるとともにニーチェの復権の烽火となった名著の画期的な新訳。ニーチェ哲学を体系的に再構築しつつ、「力能の意志」、そしてニヒリズムの極限形式にして存在の一義性としての“永遠回帰”をあざやかに論じ、生成/存在、肯定/肯定の肯定としてのニーチェ/ドゥルーズの核心をあきらかにする。

目次

第1章 悲劇的なもの(系譜の概念;意味 ほか)
第2章 能動的と反動的(身体;諸力の区別 ほか)
第3章 批判(人間諸科学の変形;ニーチェにおける問いの定型表現 ほか)
第4章 怨恨から疚しい良心へ(反動と怨恨;怨恨の原理 ほか)
第5章 超人―弁証法に抗って(ニヒリズム;同情の分析 ほか)

著者等紹介

ドゥルーズ,ジル[ドゥルーズ,ジル][Deleuze,Gilles]
1925年生まれ。哲学者。1995年、自ら死を選ぶ

江川隆男[エガワタカオ]
1958年生まれ。哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

58
「ニーチェは、反動的諸力の勝利を人間と歴史における或る本質的なものとして示す」と作者は言います。つまり全ての意志は、苦悩を誰かのせいにするルサンチマンや自分のせいにする疚しい良心に、そして生に倦むニヒリズムに堕してしまう。それに対し彼は、その思考から離れられない近代哲学の無能を告発し「別の思考」を示すのだと。それは生の肯定。もちろん生の苦悩そのままの肯定ではなく、苦悩を突き詰め価値を転換させること。新しい価値を創造し生を能動的なものにすること。ニーチェの「喜ばしき伝言」を、体系立てて教えてくれる本でした。2019/06/12

白義

17
間違いなく、最もエレガントで芸術的なニーチェ論の一つ。ツァラトゥストラや道徳の系譜学を中心に、心身論や存在論、主体と権力とありとあらゆるテーマからニーチェを、力能の観察者と肯定への闘争者として描く、健全にして軽やかなる人々のための本。そのままでは荒さ、危険な悪解釈の可能性を残していたニーチェを現代思想風にリメイクして、強く、早く、軽やかで稲妻のような激しい哲学にしている。怨恨や後ろめたい良心の分析と対置された主権者のモデルは見事。ニヒリズムやルサンチマンに根本から抗い、力強く生きるための、最高の武器2011/10/23

またの名

15
ここまで高度な研究を提出されると非常に辛いのは後続者。混沌と断片の中で思考した哲学者を構成する様々なラインを、その哲学者自身が常に複雑で多様な力のカオスから事物の優れた解釈を引き出したように、抽出し再構成してみせる。能動vs反動の対で働く力より根源的な次元にある肯定・否定の力能を、禁欲主義や宗教や弁証法や傍観者やニヒリズムといった反動の力が支配してきた歴史からディオニュソスの勝利に転じるために、同じものの永遠回帰という理論を棄却。自らの破壊にまで至ったニヒリズムが肯定に変質する瞬間に、ドゥルーズは賭ける。2016/01/12

hitotoseno

13
ニーチェの遺作『力への意志』は妹エリーザベトによる改竄がもたらした悪評に基づき、学術的にはほとんど黙殺されている。ドゥルーズはそんな素朴実証主義には与しない。あくまでも「力能の意志」がもつ内在的な力を掘り起こすために、悪評に満ちたテクストを徹底して引用し続ける。凡百の解説書は、ニーチェの危険な部分に臆して、道徳的な解釈にはめこんだり、挙句には誤解に基づいた上っ面な非難を投げつけたりする。ドゥルーズは<系譜学>を正当に受け継いで、ニーチェの戦い続けた場所へと下りていく。ニーチェと共に戦うために。2013/04/07

みみ

12
『スピノザ 実践の哲学』に続いて個人的には2冊めのドゥルーズ。こちらも同様に、哲学史研究者というか、テクストの読み手としての彼の凄まじい力量を感じずにはいられない。『スピノザ』と合わせて、こちらとも長く付き合って理解を深めていきたいと思った。2020/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/400340
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品