内容説明
名探偵シャーロック・ホームズがワトスン医師とともに事件を追って大活躍するアーサー・コナン・ドイルの名作『シャーロック・ホームズ物語』は、ほとんどの作品がヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台としている。霧につつまれたロマンチックで邪悪な大英帝国最盛期の首都ロンドンの街の姿を、『ホームズ物語』の記述にのっとりながら当時の多数の写真で再現する。
目次
緋色の習作
四つのサイン
シャーロック・ホームズの冒険
シャーロック・ホームズの思い出
シャーロック・ホームズの帰還
バスカヴィル家の犬
最後の挨拶
シャーロック・ホームズの事件簿
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
10
ホームズ物語60編(長編4、短編56)すべてについて、可能な限りその時代の写真を探して掲載しています。ドイルの筆になるホームズ物語では、意識してかどうか、年号や所番地があいまい、または架空のものがありますが、そこは主としてベアリング=グールドの「注釈付きシャーロック・ホームズ」を参考にして、ヴァイニー自身の推理によって補完されています。中には、「最後の挨拶」のように話のあらすじはあっても写真のないものもありますけどね。でもまあ、文庫版ってのは、見るには小さいよねえ。(笑)2008/11/07
瑛
6
ホームズの話の中に出てくる地域や建物などを当時の写真で振り返った本。ヴィクトリア朝時代のロンドンの雰囲気がモノクロ写真の中から浮かびあがってきて、写真の中にぼんやりとホームズやワトスンの存在を想像してしまった。2010/06/05
ニョンブーチョッパー
4
★★★☆☆ シャーロック・ホームズ物の小説を読みながらこの本を副読本として読むと、写真によって事件の舞台がイメージしやすくなるのだと思う。小説の文章が抜粋で書かれているけれど、ページ数は多くなっても良いから、空白などを利用して文章と写真がもっと近くなるレイアウトだったら読みやすかったと思う。2021/04/07
ayami
3
ロンドンへ新婚旅行の際、文庫を持っていった。今もあるものないもの。現地を歩きながら色々見て楽しんだ。