内容説明
考える力がつけば、自分を表現することは、もっと自由になる!「おとなの小論文教室。」は、自分の頭で考え、自分の想いを、自分の言葉で表現したいという人に、「考える」機会と勇気、小さな技術を提供する、まったく新しい読み物です。「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載時から話題を呼んだコラム集。
目次
第1章 自分を表現してますか?(自分を表現する;好きなものに忠実でいる勇気 ほか)
第2章 自分の才能って?(自分の才能はどこにある?;ひらけ! ほか)
第3章 一人称がいない(一人称がいない;都市から人が消える―一人称がいない2 ほか)
「ほぼ日」コラムを書きはじめた理由
著者等紹介
山田ズーニー[ヤマダズーニー]
岡山県生まれ。ベネッセコーポレーション小論文編集長として高校生の考える力・書く力の育成に尽力し、2000年独立。全国各地をまわっての表現教育のワークショップ・大学講義・企業研修・講演・執筆活動等を通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
33
ベネッセで高校生向けの小論文指導を仕事にしていた人が、退職後に糸井重里のすすめでほぼ日に連載したシリーズエッセイ。途中までは対象を就職活動中の大学生に変えただけの小論文の書き方教室かと思いきや、「一人称がいない」シリーズから書き手の熱量がヒートアップ、何やら目が離せない代物に変じている。モー娘のメンバー最終候補3人をめぐる番組に痛く刺激されたらしく、途中で180度意見が変わっているようにも見える。これは面白い。2024/01/24
すみけん
16
この人の考え方が好き。人柄が文章からにじみでてくる。小論文の書き方の本ではあるが、充実した人生の過ごし方を教えてくれているよう。自分で考えること、それを表現することの大切さ、勇気を与えてくれる。「優しさの芽生え」は激しく同意。2017/04/26
tktcell
13
僕は、自分を表現できているのだろうか?自分の志を相手に打ち出すことができているだろうか?いい本に出会えたと思う。本当に、何度も読み返したい本。自分がやりたいこと、やろうとしていること。それらが、自分の中に確固としたものとしてあったとして、それらを外に向けて発信していかないと、自分の行為は意味不明な自己満足になってしまう恐れがある。受け入れられないかもしれないし、反対意見を言われるかもしれない。それでも、口に出さなければ考えは伝わらない。僕は僕なりの表現でこの世界に向けて色々なものを発信していきたい。2013/12/29
がるっち
11
迷っている若者たちに。この年になると、この天邪鬼さ、裏を読んでしまうこと、すでに心がけていることが邪魔で素直に読めない。もう一度読んで、何が自分に取り入れられるか、考えてみよう。娘のお勧め本だから。2016/05/18
KAKAPO
11
著者は、ベネッセの小論文編集長として高校生の考える力・書く力の育成に尽力し、2000年独立後、全国各地にて表現教育のワークショップ・大学講義・企業研修・講演・執筆活動を通じ、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍されている。この本は「おとなの小論文教室。」なんてスケールの小さなものではなく。ハーバード白熱教室のサンデル教授の哲学の講義に匹敵する。山田ズーニーさん自身が、自分自身や周囲の人たちを観察し、自分自身で必死で考え、交わった人たちに真摯に接することによって確立した哲学がここにある。2010/10/02