内容説明
エロティシズムと残酷の飽くなき追究の果て、浮かび上がる「愛の思想」。愛の本質とは何か。いかにして愛は可能なのか。本書に収録された写真、詩、エッセイ、小説作品が、それらの問いになんらかの答えを与えるだろう。篠山紀信、田村隆一、巖谷國士、中田耕治、野坂昭如など豪華布陣による最終巻、幻の雑誌の雰囲気を踏襲しつつ、ここに完結。
目次
制服の処女(篠山紀信)
特集 愛の思想(フーリエ、情念、愛(巖谷國士)
あさましき香(川村二郎)
漢語の「愛」について インドにおける愛の思想・序説1(松山俊太郎))
大陸横断列車内のわが性的経験(田村隆一)
愛しのペニスよ、さようなら(野坂昭如)
血と薔薇コレクション3 夢魔の画家ピエール・モリニエ
男女演劇史1~3(堂本正樹)
痔の記憶―或いは「新つれづれ草」(稲垣足穂)
「魔女の斧」―中世ヨーロッパの異端糺問を巡って(村田経和)
ド・ブランヴィリエ侯爵夫人―澁澤龍彦氏に(中田耕治)
マニエリスムの倒錯(種村季弘)
バビロンの架空園―失われし庭を求めて(澁澤龍彦)
賢女テレーズ(生田耕作訳)
ホーフマンスタール ルツィドール(高橋英夫訳)
SCOPTOTHILIA 楽屋(東松照明)
閉ざされた城のなかで描かれたイギリス人(1~2)(澁澤龍彦訳)
著者等紹介
澁澤龍彦[シブサワタツヒコ]
1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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