内容説明
天下に向けて歩を進めていた武田軍団が突如として兵を引いた。信玄、果たして健在なりや?徳川家康は服部半蔵配下の忍者を放って、その真相を探らせる。一方、死期を悟った信玄は、自らの喪を三年間かたく秘すべし―と言い遺した。大軍師・山本勘介の操る影武者たちを守るは真田忍者・猿飛と霧隠!武田家の命運をかけた伊賀忍者との死闘の顛末は―。
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
大正11(1922)年、兵庫県に生まれる。昭和24年、「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で第2回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年から忍法帖シリーズの執筆を開始。昭和38年から刊行された「山田風太郎忍法全集」で忍法ブームをまきおこす。昭和48年の「警視庁草紙」から独特の手法による“明治もの”に着手。平成9年第45回菊池寛賞を受賞。平成13年7月28日逝去
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