河出文庫<br> 風俗 江戸東京物語

河出文庫
風俗 江戸東京物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309406442
  • NDC分類 382.136
  • Cコード C0195

内容説明

『半七捕物帳』をはじめ、江戸のおもかげを今に伝える岡本綺堂の名作の数々は、江戸を知る生きた資料としても名高い。江戸城内の習慣、岡っ引きの給料、芝居見物の段取り等々―本書は、その軽妙な語りで江戸の生活の実情を描いた『風俗江戸物語』に、同時代であった明治の東京の市井風俗を活写した『風俗明治東京物語』を合本とした、綺堂版江戸東京事典。

目次

1 風俗 江戸物語(江戸の春;同心と岡っ引;聖堂と講武所;寄席;江戸の化物;両国;芝居;折助;時の鐘と太鼓;月見;山王祭;手習師匠;旅;江戸の火事;心中の処分;江戸の町人)
2 風俗 明治東京物語(東京風俗十題;明治東京雑題)

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
本名敬二。1872年、旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校を卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番長皿屋敷』等の名作を発表する。1939年死去

今井金吾[イマイキンゴ]
1920年、東京神田生まれ。早稲田大学卒。日本経済新聞社をへて、現在は江戸・街道の研究者に専念
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感想・レビュー

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saga

57
【古書】明治5年に生まれた著者でさえ「遠い江戸時代のことは私も知らない」と言うくらい、明治は文明開化の名の下の破壊の時代だったということだろう。しかし、関東大震災前の東京は、江戸の町割りや風俗が色濃く残っていただろう。その江戸に魅力を感じた著者が、劇作家、小説家となってくれたことで、令和の時代に江戸の雰囲気を感じることができる有難さ。時代小説がますます面白く読めそうだ。2023/01/13

澤水月

22
江戸の心中処分や拷問、手習いの有り様は現代語のまんまで史料そのもの。娘義太夫に輩が押し寄せヘンな合いの手入れる「どうする連」、まるきり今のオタと同じで昔から変わらないんだなー! 川上音次郎が名を挙げたのは日清戦況をいち早く演じたから。日清に記者として戦地に赴き日露戦も経て大戦前び亡くなる綺堂には「日支が全面衝突しても日清の頃ほど号外は売れまい」なのだなぁ…どこを切り取っても味わい深い。地図を横にまた楽しみたい2018/12/31

Kuliyama

2
楽しく拝読しました。子どもの頃と似たような話もあり、江戸や明治と地続きなのだなと改めて思いました。2016/03/25

石橋

2
おとりさまのくだりが傑作。皮肉った内容が多いがそれが綺堂なのか。チマチマ読むのに最適な一冊だ。2010/04/11

圓子

2
日本人の空気が伝わる本。ま、でもちょっと育ちがよすぎるし、偏見と高慢がにおいもするする。そこがまた本物っぽくもある。2009/11/07

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