内容説明
昭和が終わり、天安門事件が起こり、リクルート事件がピークを迎え、美空ひばりが死亡し、東西の壁が崩壊し、宮崎勤事件が発覚した一九八九年。さまざまな時代の亀裂を見せたこのとんでもない一年に真向からぶつかり、体を張ってラジカルに問いかけ、問題の中心をひっぱり出す。“いま”という歴史をどう読み解くかをすべての人に示してくれる恐るべき89年の総括。
目次
1 90年安保がやって来た!
2 オジサンたちの89
3 ジャーナリストたちの89
4 オバサンたちの89
5 青年たちの89
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドント
2
1989年。天皇が崩御し昭和が終わり、手塚治虫が死に美空ひばりが死に、天安門事件が起き「おたく」の宮崎某が幼女を殺して逮捕され、消費税導入が決まりリクルート事件があり自民党が選挙で負けて女の党が大勝した、そんなとんでもねえ年の前後に、ひとりの男が何を考え何を記したのか、その記録。まだ上巻なのだけど、1989年の話でありながらこちらにビンビンに響いてくる。その響いてくるもの、つまり著者が言いたいことはつまるところたったひとつだったりする。続きは下巻で。2013/06/04
笠井康平
0
「ジャーナリストたちの89」からすでに20年。2013/03/22
サバカレー
0
読了。下巻に続く。2023/10/05
ygreko
0
90年 マドラ出版の厚くて軽い一冊。 2019/07/06