内容説明
本書は、アンドレ・ブルトンの晩年の「大事業」である。古代エジプト絵画からデ・キリコまで、原始諸民族のオブジェからデュシャンまで、ケルトの象徴文様からエルンスト、タンギーまで、古今のあらゆる芸術の領域を踏査し、「魔術的」の一語をもってあらたな視野のもとに置き、さらにシュルレアリスムの理念に照らすことによって、美術史そのものを書きかえようとした壮大な試みである。20世紀最大の“幻の書物”、待望の普及版。
目次
魔術的芸術
芸術―魔術の伝達手段(有史以来の芸術と今日の未開芸術;古代諸文化の芸術、魔術の弁証法;遠まわりの魔術、中世)
近代―魔術の危機(伝説的メッセージの継承;ロマン主義的幻視と内的世界;「大いなるあやかし」、目の「錯覚」の不思議とその限界;混沌への誘い、表現主義から表意文字へ;二つの大いなる綜合、ギュスターヴ・モローとポール・ゴーガン)
ふたたび見いだされた魔術―シュルレアリスム
著者等紹介
巌谷国士[イワヤクニオ]
1942年東京都生まれ。東京大学大学院修了。仏文学者・批評家・エッセイスト。現在、明治学院大学文学部教授
鈴木雅雄[スズキマサオ]
1962年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。パリ第7大学にて文学博士号取得。現在、早稲田大学助教授。専門はシュルレアリスム研究
谷川渥[タニガワアツシ]
1948年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。美学専攻。現在、国学院大学文学部教授
星埜守之[ホシノモリユキ]
1958年アメリカ・ペンシルヴァニア生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在、白百合女子大学教授。専門はシュルレアリスム研究
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感想・レビュー
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蘭奢待
林 一歩
em
春ドーナツ
nonnomarukari(ノンノ〇(仮))