バグる脳―脳はけっこう頭が悪い

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  • サイズ B6判/ページ数 277,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309252735
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0040

内容説明

あなたの脳はバグだらけ!?驚くべき高機能の裏にある、あきれるほどの欠陥と限界。

目次

はじめに 脳は今日もバグってる
第1章 ニューロンがもつれる
第2章 記憶のアップデートについていけない
第3章 場合によってはクラッシュする
第4章 時間感覚が歪む
第5章 必要以上に恐れる
第6章 無意識に不合理な判断をする
第7章 広告にすっかりだまされる
第8章 超自然的なものを信じる
第9章 脳をデバッグするということ

著者等紹介

ブオノマーノ,ディーン[ブオノマーノ,ディーン][Buonomano,Dean]
1964年生まれ。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)神経生物学部・心理学部教授。同脳研究所研究員。神経ネットワーク内での計算や、学習と記憶の神経基盤、脳による時間の把握と処理などを研究。これまで、アメリカをはじめ世界各地の大学や国際学会で講演をし、「サイエンス」や「ニューロン」などの主要学術誌に多数の論文を発表してきた

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

24
同じ作品や事象を体験しても人によって全く違う感想を持ったり真逆な意見がよくある。脳のニューロンの結びつきや情報の重みの違い、不快な記憶やトラウマからの情報のブロックやマスキング、実際経験しなくても、大脳が優秀すぎる故に、他者の体験を想像,シミュレートできる能力が却って主の不利益をもたらす。これを”バグ”とし、それに陥らない(デバッグ)の道を探る。このバグはコマーシャルやイデオロギー、宗教に利用され人間の行動を誘導し、時に生存の危機となる。ひねくれ者のアプリをインストールした、我がおつむは脳プロブレム。2015/09/29

入江

14
錯覚に興味があって手にしました。判断するって、ラフなんですね。小ネタがいっぱい、ユーモラスで読みやすかったです。広告を作ったり、政治をする人は、この脳のバグを理解してることを忘れちゃいけませんね。怖っ!2023/08/26

魚京童!

12
時間は幻想だ。ランチタイムはなおのことそうだ。2015/08/18

roughfractus02

9
環境変動への間に合わせの適応で進化した脳はいいかげんにできているというD・J・リンデンの説を念頭に、脳はバグだらけと説く本書を読んだ。著者は確率問題や心理テストを織り混ぜ、読者に「あなたもバグってる」と体験させつつ、記憶でのニューロンのもつれやアップデートの遅れ、時間感覚の歪みや過度な情動を生む「扁桃体政治」を概説する。ヒトラー『わが闘争』の引用に始まる広告の7章と神秘主義の8章では、視覚と聴覚の連携を使う情報操作が脳を騙す理由をフラッシング効果等で検証する。読後デバッグされた気になるのは騙されてるから?2020/09/22

やす

4
進化の過程で得られた脳の特性というやつは、結構気が利かない。まったく時代遅れなDNAに刻まれた情報と、経験による学習との不思議な混合物。DNAのプログラミングによる恐怖機関と経験の融合が生存に不利な状況を恐怖として記憶する。しかし、それは単なる思い違いであっても鋭い恐怖と共に学習してしまう。これが幽霊とか超常現象を信じてしまう脳の機構。バグる脳。まあ面白いんだけど、脳科学って心理学から生理学まで幅広く議論が発散しがち。記述がどうしても増えてしまうのか冗長な印象は否めない。2014/08/21

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