内容説明
A型は優性B型は劣勢とした白人優性差別思想。ドイツに始まった人種差別の偏見は、日本に入ってくるやたちどころに「性格学」に化けてしまった。昭和初年、陸軍、医学界、心理学会、官界を巻き込んで引き起こした「血液型と性格」の大ブームと騒動を徹底的に追う。
目次
第1章 「血液型人類学」のはじまり
第2章 「血液型進化論」の展開
第3章 軍隊と心理学
第4章 古川竹二の血液型気質学説
第5章 「探偵趣味の会」と「日本民族衛生学会」
第6章 血液型大行進
第7章 血液型と病気
第8章 時代の流れの変わり目
第9章 長崎医科大学事件
第10章 戦時下での血液型と性格
第11章 血液型にこだわる古畑種基
第12章 現在までの欧米の動向
補章 止むことのない社会病理
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- 和書
- 千本組始末記