無用の効用

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無用の効用

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309231242
  • NDC分類 904
  • Cコード C0010

内容説明

無益さにこそ価値がある!役に立たない文学や芸術を愛せる人間になるために!グローバル経済、利益中心、効率優先…大切なものはどこへ行った?錚々たる古の文人・思想家の言葉をたどり、生きる意志を再発見する。

目次

第1部 文字は“役立たず”だが“役に立つ”(もたざる者は、在るべからず;利潤をもたらさない知は、役立たずである!;「水ってなんだ?」―フォスター・ウォレスの小話 ほか)
第2部 企業としての大学と、顧客としての学生(国家の「撤退」;学生は「お客さま」;企業としての大学と、会社員としての教員 ほか)
第3部 所有することは殺すこと―人間の尊厳、愛、真理(古典の声;人間の尊厳―富の幻想と知の身売り;所有するために愛することが、愛を殺す;真理を所有することは、真理は殺すこと)

著者等紹介

オルディネ,ヌッチョ[オルディネ,ヌッチョ] [Ordine,Nuccio]
南イタリアのカラブリア大学で教鞭をとる。ルネサンス文学、とりわけ16世紀の哲学者ジョルダーノ・ブルーノの専門家として、世界的にその名を知られている。本書は著者が専門外の読者に向けて執筆したはじめての著作であり、2021年時点で22言語、世界32か国で翻訳・出版されている。イタリア本国では10万部を超えるセールスを記録した

栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
1983年生まれ。翻訳家。第2回須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

114
イタリアの大学教授が、役に立つか(利潤を生み出すか)どうかで学問を選別する世相に警鐘を鳴らす。古典や文学を軽視し、原典を読まずに手引き書で間に合わせる風潮を憂う。「学生はお客様」などとする大学の姿勢を批判し「教育は無私と無償の精神」との原点回帰を訴える。日伊共通の著者の悩みに全面的に共感する。ただ「役に立たないものが、実は役に立つんだ」という論法には異議がある。それだとやっぱり「役に立つことが大切」ということにならないか。純粋に「知の営みそのものが楽しい」でいいではないか、役に立たなくても。甘いかなあ~。2023/04/27

SGM

11
古今東西の小説や哲学書などの古典を引用し、いわゆる「無用の用」の重要性を説く。個人的には中盤の反緊縮の効能と終盤の愛-知(フィロソフィア)の部分が印象的だった。イタリアでもネオリベの流れで緊縮により教育や文化継承などが蔑ろにされているよう。真理を所有してはいけない。所有したとき科学は歪んだ宗教と化し、盲信は寛容を殺し社会を狭小化して殺伐とさせる。余剰(余裕)が社会の安定や人間性を育んでいるような気がしている。ギリギリのマンパワーではコロナ対応はできず、金儲けに走れば芸術はすたれる。やや退屈な部分もある。2023/04/10

ichigomonogatari

4
無用なように見えるけれど実はこんなに効用があるんですよ、と、たくさん例をあげて説明する本かと思って読んだら全く違って、一見実利に役に立たなさそうな文系だけど、実は人が生きていく上でても役に立つ、ということを明らかにしようとするアンソロジー。知・真理を追求することは、自分と異なる価値観や文化の他者との共生の道へ通じるという。文系は役に立たない、そこが良いとか世界に役に立たないものはないとか、引用されている古典を見ると文系は昔から役に立たないと言われ続けてきたことを改めて知った。2023/09/30

bibliotecario

3
様々な古典を引用し、実利主義を批判する本。グローバリズムや新自由主義という怪物が跋扈する現代で、このような本が多くの国で翻訳され版を重ねているのは一筋の光でしょうか。2023/05/06

斉の管仲

3
心が洗われる本。今の学問のあり方を問うているが、私の周りには、このような考えの人は全く居なくなった。私は年を取ってしまったのか?2023/02/27

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