内容説明
ヨーロッパ中世の核を成したスコラ哲学から、ルネサンスの思想家たちの大胆不敵な言動の活写を経て、ベーコン、ベーメら近代の哲学を語り、カント哲学に対する執拗な批判まで、西欧哲学の流れ、精神の軌跡を辿る感動的名著、ついに完結。
目次
第2部 中世の哲学(アラビアの哲学;スコラ哲学;学問の復興)
第3部 近代の哲学(ベーコンとベーメ;思考する知性の時代;最新のドイツ哲学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
グスタフ
6
ショーペンハウエルが大人気のヘーゲルの講義に対抗して、自分の講義を同じ時間に行ったが、学生が集まらず半年で閉講したというエピソードがよく伝えられる。「ともに精神の絆を結ぶことができたのをうれしく思う」と学生たちに語りかけ、閉じられるこのある種エキサイティングな講義録を読むと、ショーは随分無謀なことをしたものだと思う。この巻では、近代の哲学が扱われるが、その前にアラビアやスコラ哲学が扱われる。なかでも神知学者ベーメのある種妄想レベルの思考の執拗な解説には辟易させられる。2014/04/14
しーぽん
0
油紙が邪魔。中身は相変わらず長谷川ヘーゲル。