内容説明
ヨーロッパ中世の恐るべき暗黒史。イタリア・サンジミニャーノ中世犯罪博物館所蔵、全ヨーロッパを網羅する驚異の拷問器具。
目次
第1章 串刺し刑・斬首刑
第2章 異端審問・火刑・水責め
第3章 吊るし刑・車輪刑
第4章 さらし刑
第5章 鞭打ち刑・切断刑・粉砕刑
第6章 拘束刑・性器刑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルナティック
4
親切な一冊。何といっても、図版&写真が多いので、器具と説明を図版&写真で確認=理解、という有難い(エッ?)本。それも結構大きく掲載してくれているので、フムフムと思える。加えて、拷問の歴史や目的も説明してくれるので、これまた理解が進む。「なぜ、こんなことを」「なぜ、ここまで」という疑問(?)にも、ある程度答えてくれています。この分野の本の中では、親切ね~という言葉が、最も当てはまるかと。2014/03/10
トリタニ
1
大学の図書館でたまたま目にして、好奇心から手にとった。 様々な拷問・処刑器具とその使用法について、豊富な写真や絵とともに説明がなされている。拷問について広く浅い知識が得られるが、やや主観的な描写も見られる。貞操帯が拷問用だというのは意外だった。 <串刺し刑・斬首刑、異端審問・火刑・水責め、吊るし刑・車輪刑、さらし刑、鞭打ち刑・切断刑・粉砕刑、拘束刑・性器刑>2015/07/15
いぬかいつまき
1
刑事博物館(!)の企画展示物を中心に、拷問具の写真や往時の絵画などの図版を多く添え、ヨーロッパ中近世の拷問の歴史を視覚的に訴える図録的書物。 キリスト教世界に彩られた西洋世界では、むしろ救世主たるその神の名の下で、「異端」や「魔女」として多くの無辜の人々が拷問の末斃れていった。本書に登場するさまざまな拷問具も、そういう背景から極めて「効率的」に事が運べるように作られている。 その内容から興味本位に扱われがちなジャンルではあるが、人間の負の歴史としての拷問について考えさせられる一冊である。2011/10/22
更新停止中
1
視覚的なグロさよりも精神性のグロテスクさの方が印象に残った、けど、これが自分も含めた『普通の人間』なんだよなとも思う。2010/04/27
三木
0
死2015/08/03