内容説明
妖気を漂わせる風貌。霊能力を秘めた強靱な肉体。宮廷の女たちをとりこにした性の権化…。シベリアの辺境の地に農民の子として生まれ、やがてロマノフ王朝崩壊の陰の演出家となったグレゴリ・ラスプーチンの謎の生涯を見事に描いたノンフィクションの傑作。
目次
第1部 ラスプーチン―男性として
第2部 ラスプーチン―神秘主義者として
第3部 ラスプーチン―救世主として
第4部 ラスプーチン―神話の主人公として
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
15
図書館本。ラスプーチンの前半生にも詳しく言及している。ただ、ロシアの歴史をざっと書いている部分に、結構な間違い?偏見?が含まれていて、そうなると、ほかの部分の信憑性も疑問点になってくる。2018/04/22
zozomu
0
暗殺計画をことごとく覆す怪僧と呼ばれた男。ただ面白おかしくラスプーチンのビックリ人間っぷりを読みたいだけならあまりおすすめしない。2006/03/11
ルヴナン
0
バランスの取れた伝記。ラスプーチン本の多くはピーテル上京後が大部を占めるが、本書は生地シベリア時代にも紙幅を割いている。捏造された醜聞を極力排し実像に迫ろうとする姿勢は後のモイナハンやラジンスキーに共通するが、信頼性に疑いのある娘マリーヤの回想録を典拠に加えている点で本全体への拭い切れない疑いが残る。アトス山巡礼の話は初耳だったが、それも鵜呑みには出来ないか。2018/04/09
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