出版社内容情報
伝説の研究会「島研」を率いた著者が見守った4人の若き棋士たち――森下卓・佐藤康光・森内俊之・羽生善治の青春を描く感動の名著!
島 朗[シマ アキラ]
著・文・その他
内容説明
初代竜王にして、伝説の研究会「島研」を率いた著者による感動の名著。4人の若き棋士たち―森下卓・佐藤康光・森内俊之・羽生善治。純粋に勝負にかける青春の日々!
目次
1 多彩な時間とある断片―若き棋士たちの将棋ワールドより(白鳥のように;サラブレッドと優雅さと;一対〇は差ではない ほか)
2 勝負と日常の空間で―いくつもの季節を駆け抜けて(図形の記憶;気分のよい午後;青年が成長する時 ほか)
エピローグ
その後の「純粋なるもの」(エピローグのその後;二十代後半の夏;果てしなき道)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ライアン
9
当時も読んでたけど「その後」が追加され復刊されたので購入。まさにタイトル通り「純粋なるもの」たちのお話。その後が3年後くらいだったのがちょっと残念。あれから二十余年がたち物語の中心人物は、ある者は未だトップ棋士としてタイトルを保持し、若手と激闘を繰り広げ、ある者は将棋連盟の会長となり、ある者当時水をあけられていたライバルよりも先に永世名人となり、今は連盟理事として会長を支えていると。年を重ね役割も変わってきたが、真摯な姿は今も変わらないですね2018/11/04
ライアン
8
再読。まさに純粋な人たちだなと。純粋であり真摯であり。囲碁の依田さんが最近大変なことになってますが・・・2020/03/21
うた
5
羽生さんが初の七冠制覇をした前後の話。島朗、森内俊之、佐藤康光、羽生善治という、恐ろしい顔ぶれに加え、森下卓、郷田真隆、村山聖と世に言う羽生世代を取り扱ったノンフィクション。彼ら羽生世代に共通したのは将棋を純粋な技術と考え、文化・芸術の域にまで昇華させてきたこと。そして、いかに羽生に勝つかということ。大きな変革期を迎えた棋界の沸騰ぶりが伝わってくる。2018/10/06
て
1
幾分センチメンタルな筆致ではありますが、羽生世代のそれぞれの棋士が、それぞれのプライドを持って、それぞれに将棋に情熱を燃やしている姿が伝わってきました! 将棋覚えた頃に、羽生世代が全盛で毎週のNHK杯や名人戦の中継見てました。 もう今では羽生世代も皆さん50目前ですが、今なお一戦で戦っている姿を見れるのは嬉しく思うのです。2019/04/28
mori
0
平成8年に出版された書籍の復刊本。羽生先生、康光先生、森内先生、森下先生を中心に二十代後半の羽生世代のことがわかる一冊。島先生だから書けた内容なのかな。面白かった。2022/02/28