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人生の観察

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  • サイズ B40判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309022550
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

取材の鬼・記録魔、吉村昭は観察の達人でもあった。随所に観察眼がきらりと光る。新聞連載コラム中心の単行本未収録エッセイ集。

【著者紹介】
1927-2006。東京生まれ、作家。純文学短編、記録文学、戦記小説、事件小説、歴史小説など。作品に『破獄』『陸奥爆沈』『天狗争乱』など。吉川英治文学賞、讀賣文学賞、大佛次郎賞、菊池寛賞ほか受賞。

内容説明

取材の鬼・記録の人、作家吉村昭は観察の達人でもあった。簡潔な文章の端々に、その観察眼がきらりと光る。新聞連載コラムを中心に、単行本未収録のエッセイを集成。

目次

親爺と現代
昔の味・今の味
父親の甲斐性
レイタス
夫婦ゲンカ
許さぬ
収集家
われらが大地
夢を売る
たぁー〔ほか〕

著者等紹介

吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927年、東京生まれ。小説家。1958年、短編集『青い骨』を刊行。『星への旅』(太宰治賞)、『深海の使者』(文藝春秋読者賞)、『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(讀賣文学賞・芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

82
新聞や雑誌に載せられたエッセイをまとめた吉村昭氏の本。氏の作品に登場する舞台を取材したときのこと、自分が罹った病気のこと、学生時代の思い出、身の回りの出来事他、氏の厳しくも時に優しい目線で綴られていた。どのエッセイも短いので時間の合間に読んだがどれも読みやすくかつ重みのある文章。図書館本2019/05/28

キムチ27

63
氏が作品に向かう姿勢を含め、日常の中から拾い上げる事どもへの視線があの容貌と共に甦り、読むのが愉しい。 前半は1971当時日経新聞連載されていたものから,後半は新聞や「オール読物」掲載 1972~1997と幅が大きい。そのせいか、微妙にニュアンスが異なるのは面白い。何れにせよ、もはや故人である筆者が書いたものだから20年余の時間が流れている。しかし、人智、倫理観、物後の捉え方など多くが普遍の原理をついたものばかり。古色観皆無なのに驚く。それどころか、腑に落ちる事ばかりなので 逆にわが身を振り返させられる。2020/12/05

mondo

43
このエッセイは、70年代から90年代にかけて新聞や雑誌に掲載されたもので、原稿用紙で換算すると、2枚から4枚ほどの短いものが収録されている。なので、短い時間を利用して読むことができる。本のタイトル通り、いずれも吉村昭の鋭い観察力が伝わる内容が綴じられている。感想を書く前に、読者の皆さんの感想を読んでいたら、まめお〜さんの感想の中で、出版社のミスで初版後、絶版になったといういわくつきの未収録エッセイ集ということが書かれていて、驚いたところ。意外なことだが、そういう意味でも貴重な一冊と言える。2023/01/28

り こ む ん

37
やっぱり、吉村さんのエッセイはほっとする。そんなにほっこりする話はないのだけど、読むと落ち着く。取材の話、戦時中の話は、興味深い。日常はと言うと、奥さんに頭があがらないのですね。傘の袋、役に立たぬ家庭医学書は、クスクス笑ってしまった。印象に残ったのは、桜の咲くころ。時間は確実に流れる。そして、菩提寺の住職さんの言葉「偽という文字は、ニンベンに為(ため)と書く。人の為に仕事をするということは、偽りの行為である。自分の心に恥ずかしくないような仕事をし、誠実に生きれば、結果的には他人の為になる」2015/11/10

たぬ

35
☆4 70年代はじめから90年代後半にかけて主に新聞に連載したものを収録。氏のエッセーはちょいちょい読んでいるから既知のエピソードもいくつかあるのだけど、それでも肺結核の話はいつ読んでも凄絶。半年で体重が60キロから35キロに激減して。医者からは余命宣告されて。麻酔なしで肋骨5本を切除して(←ショック死してもおかしくないよね)。こんな経験したらもう怖いものなんてなくなりそう。2023/04/10

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