内容説明
空中電気式人形諸君。架空線の上を疾走し、世界一のタワア（３３３メートル）に登れ！勝鬨橋から遊船に乗り込んだぼくは、工事中の東京タワーを目撃する。時を超え、帝都の夜を駆ける、三日月少年の謎をついに明かす、発火式ファンタジイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
99
レトロで幻想的な雰囲気が漂います。不思議な少年・三日月少年に惹かれました。少しずつ明らかになる三日月少年の秘密。些細なところまで見ていかないと普通の少年と区別がつかない精巧な人形。14歳まで持つことができ、15歳になると返却しなければならないのは、三日月少年は永遠に少年の持ち物として存在し続けるからでしょう。美しい世界がどこまでも広がっている作品でした。2017/02/09
飛鳥
24
現代の少年の元に届いた外国風の紅い切手の貼られた謎の招待状。招待状に記載された日にそこに向かう途中、不思議な事が起こる。そこは半世紀ほど前の1954年の東京だった。その当時に流行した三日月少年という人間の少年にしか見えない機械仕掛けの少年と時空を超えての冒険。全体的にファンタジーの世界なのかよく全体像が掴めぬまま読了しました。2017/06/22
マルコ(Marco)
21
お気に入りさんのレビューで興味を持って読みましたが…すいません、半分読んだ所で断念します。しかも、どうやら退会した様で残念。平成の時代から東京タワァの完成点灯式にタイムトリップした少年の話で、文体が大正時代みたいな旧カナ表記が多く、訳すのに一苦労。ページは少ないものの、全く進まない…続きや再読する気は今のところ無し。この著者は独特の世界観が在る様で、全く合わず、好きな方はごめんなさい。2019/08/13
深青
16
再読。幻想的でとても美しい。レトロな雰囲気と現実か幻か…だんだんわからなくなっていく感じも好き。2014/08/22
扉のこちら側
10
2001〜2003年頃に読んだ。2010/01/22
