リレキショ

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309015156
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

深夜のガソリンスタンドに届いた一通のフシギな“招待状”。第39回文芸賞受賞作。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
1969年、岐阜県大垣市に生まれる。現在、東京・月島に在住。2002年、『リレキショ』で第39回文芸賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

56
淡々としているんですが優しい、落ち着いた気分になる不思議な話でした。良が結局なぜこういうことになったのか、それと、お姉さんがどうして良を拾ってきたのかなどは気になりますが、こうして一から履歴を作り上げていくのも良いなあと。2016/05/15

美登利

51
読み始めは、主人公である良はどこか違う世界から来た人なのか?と思えるような人と感じて、いつその謎が解き明かされるのだろうか!とそればかりが気になってしまいました。結局日本人であることは間違いないようです。このストーリーの展開が中村さんの持ち味なのでしょうか?多分アンソロジーしか読んだことがないので、もう少し知りたいと思います。理解が難しいとも言えるけど、良を取り巻く人物たちが魅力的なのがこの物語を良いものにしてるのではないでしょうか。突飛な人ばかりではなく、私の身近にもいそうな感じの普通の人達。2015/04/05

どぶねずみ

37
夜中に受験勉強をする浪人生の女の子とガソリンスタンドで深夜バイトをする男の子が、これから恋に落ちるかもしれない話。家の窓から勉強んお合間の息抜きでガソリンスタンドを見ていたら、一人一人のスタッフを覚えるようになったという不思議な手紙を渡すことから、仕事中に敬礼をして体操を始める。それが二人の間の意思表示を示す合図になっていく。言葉を交わせられなくても、手紙やジェスチャーで会話する関係が素敵。彼女の受験が終わったら、猛烈に燃える恋をして欲しい。2017/11/11

tokotoko

29
都会のおとぎ話。ガソリンスタンドで働くことになった、半沢良くん。その姉、橙子さん。その姉の友達、山崎さん。ガソリンスタンドの先輩、加藤さん。お客さんのウルシバラさん。登場人物がたった5人。都会の片隅のほんの小さな世界。小さいけれど、あたたかい。読み終わって表紙を見た。良くんが、大切な人の方角を見つめていた。2013/04/28

bieo

19
就職戦線的な話かと思って読み始めたらオヤ?っ…そして、姉の橙子さんと山崎さんの会話が始まるまでは、ん~( -_・)?てな感じ。でも以降はのめり込んでた。おとぎ話の様な不思議な世界…不思議な関係の不思議な話し。読み終わった後も不思議とほっこりした余韻の残る物語。ウルシバラさん…不思議ちゃん…マウンティングする橙子さんも、ワイルドな山崎さんも不思議ちゃん… そして主人公も不思議くん…不思議と自分も(^-^)笑顔…不思議満載、不思議ワールドであった。2013/07/15

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