目次
第1章 進歩のイメージ
第2章 最初のインダストリアル・デザイナー
第3章 デザインと機械化
第4章 デザインの差異づけ
第5章 家庭
第6章 オフィスのデザイン
第7章 衛生と清潔
第8章 電気―未来の燃料
第9章 家事の省力化
第10章 デザインとCI
第11章 デザイン、デザイナー、デザイン文献
著者等紹介
フォーティー,エイドリアン[フォーティー,エイドリアン][Forty,Adrian]
オックスフォード大学およびロンドン大学で学び、現在ユニバーシティ・カレッジ(ロンドン)のバートレット・スクール・オブ・アーキテクチュア・アンド・プランニング建築史教授。建築・デザイン関係の論文・記事を多数発表している
高島平吾[タカシマヘイゴ]
ライター/翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Don2
13
良書!産業デザインの歴史を、デザイナーの個人的な営みの成果物から需要と供給の原理に引き戻す議論。以前、産業デザイナーのはしりであるローウィの自伝を読んで、彼が自分のデザインは製造プロセスの簡略化・低廉化に価値がある、と書いているのが印象に残っている(現代ではあまり考えられないと思う)。本書はウェッジウッドやドレス、ラジオなどのデザインの変遷を、製造設備の制限や顧客ニーズ、それを生み出した歴史的背景から説明してみせる。デザインのような感性の世界の産物の合理性を、理詰めで説明してくれるのが気持ちいい。2023/06/11