内容説明
本書は構成学の立場から、形の秩序と構造、自然形態とフラクタル、そして今日の建築とデザインの潮流とフラクタルとの関係などを、わかりやすく論じた造形の入門書であり、デザイナー、建築家をめざす人びとの必読書である。
目次
第1章 フラクタルとは何か
第2章 フラクタルと自然の造形
第3章 建築と構造
第4章 建築とフラクタル
第5章 デザインとフラクタル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAKAMI
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フラクタルの原理が解き明かされたことがあらゆる造形や芸術表現にとってのパラダイムだったということをわかりやすく説明する本。大学生にはおススメですな。しかし建築なんかの水平垂直の美、ユークリッド幾何の美と今の時代や日本の美が違うのはわかったけど、「ゆらぎ」という抽象的だけどイメージしやすい言葉を使いすぎじゃないのか、、と思った。フラクタルとゆらぎって関係しててもイコールじゃないでしょ?免震構造とフラクタル関係あんの?とか読んでて感じた。あとデコンも意味はなんとなくわかるけどポストモダンはわからない。2015/06/25
powe
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1次元でも2次元でも3次元でもない、フラクタル次元。(コッホ曲線なら1.2618次元、シェルピンスキーのガスケットなら1.54849次元となる)規則性がつかみにくいような形(葉脈や稲妻や地割れ等)が実はある規則性がある。 フィボナッチ数や黄金比等馴染みのあるものもでてきて、わかりやすい。建築の専門家ではない著者だが、建築やっている人にも充分楽しめる。2018/12/05
Masashi Hirai
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フラクタルという概念の歴史、性質の基本的な理解ができる。さらに建築の歴史上にフラクタルを持ってくることで、今後の造形の可能性を示しているのではないか。2018/05/30