目次
ボブール
若き頃
シドニー
オヴ・アラップという人物
エンジニアの役割
ジャン・プルーヴェ
メニル
布
ガラスとポリカーボネイト
ディテール―ボブールのスチール、ロイズのコンクリート〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵐窟庵
5
「私が最も打ち込んでいるのは、構造の物理的な解釈や形そのものの中にある要素を抜き出し、見る人がそこにもう一度戻って一体どんなしくみになっているかを確認したくさせるようなことである。これこそ、ものの本質を問うという行為である。理解された時に、最も大きな畏怖と満足の念を起させるのは、構造のイメージではなく、構造の本質なのだ。」 「エンジニアの本当の仕事は、消し去ることではなく、彼が愛してやまなかったヴィクトリア時代の偉大なるエンジニアや中世の教会建築の匠たちのように、素材や構造を探求することなのだと。」2019/09/18
A
2
建築家とは違い、今日のエンジニアたちの多くは匿名で仕事をしており、その役割は一般の人々にはほとんど知られることがない。本書はそのような状況に疑問を呈し、エンジニアの重要性を訴え、エンジニアの視点から建築や社会について論じられている。例えば建築家はある課題についてその背景や文脈に呼応し主観的に対応するのに対して、エンジニアは客観的にある素材の使い方を探索する方向へとその課題を変換する。エンジニアリングの真髄とは、合理的に素材の本質を探究し、ぱっと見には分からないが、しかし革新的な解決策を呈示することなのだ。2012/10/24
ピーマン
0
面白い2013/11/11
あきまつり(旧)
0
そこにウツクシサはあるか2013/01/03
J
0
協働する相手と数学へのリスペクト、”エンジニア”という仕事への誇りと美学をひしひしと感じた。最近出たアラップの新刊も併せて読みたいところ。2022/03/10