宝島社新書<br> 自粛バカ―リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

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宝島社新書
自粛バカ―リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784299008206
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

内容説明

政府に自粛要請されると多くの人が外出しなくなり、「自粛警察」と呼ばれる人間まで出現。自粛を批判すれば猛バッシングにさらされる事態となったコロナパニック。ただの多数派がいつから“正義”の顔をするようになったのか。不倫バッシング、コンプライアンス、禁煙ファシズム…“正義”が暴走する現在の日本では、自己保身という名の「リスクゼロ思考」が支配している。まるで家畜のようになった日本人、大丈夫か!?

目次

第1章 リスクゼロ症候群という病(安全より安心をとる日本人;リスクゼロはありえない ほか)
第2章 クレーマーと無責任社会(3・11とクレーマー;「正論」と「正義」の暴走 ほか)
第3章 多数派という安全地帯(勝ち馬に乗るマジョリティ;多数派は「説明しない」 ほか)
第4章 自己家畜化する現代人(「健康」を大義名分に国民をコントロール;人為的地球温暖化説のウソ ほか)
第5章 空気を読まない人になるために(反対情報にこそ注目する;多様性を許容する ほか)

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京都生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て、山梨大学名誉教授、早稲田大学名誉教授、高尾599ミュージアム名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

40
共感出来る話、共感できない話それぞれあり。何が正しいのかは著者も言っている通り、自分で調べて自分で判断しよう。2022/08/05

蜻蛉切

37
最近良く聞く著者なので、一寸読んでみた。 まぁ、頷ける事もあれば、頷けぬ事もありといった内容。 この手の本によくあることだが、著者自身は色々考察したり、内容を練ったりする過程があるけれど、それを縷々書き連ねると、売れない(クドくなるから?)から、端折った内容になる。 そうすると、往々にして、読み手が何となく溜飲を下げて終わりということになりがちになる。 手軽に呑める清涼飲料のような本だけど、それ以上でもそれ以下でもないという印象。 世の中の諸々を考えるきっかけとしてはアリな本であるかな?2020/10/28

forest rise field

29
内容はすらすら読めて面白かった。 マイノリティ(少数派)になれば色々検証や反論意見を考えねばならず大変だから、マジョリティ(多数派)は何もしなくて楽だから居たがる。マイノリティ思考を持ったり、反対情報に注目することが大事だと説く。そういう意識は今まで持ってなかったので参考にしよう。2020/11/01

姉勤

28
表題のカウンターとしての知性ではなく、別のバカ、特に自分が利口だと思って疑わない者の、ご高説の垂れ流しで、得るものなし。と、思えるほどには自分は多少マシなのかもしれない。マイノリティであれば全く正しいとする、病気。それは浅はかで淘汰されたから、現状マイノリティである可能性を疑わない危惧を慮ることも、お勧めする。しかし、同調圧に抗し、自粛症候群の大流行の最中の2020年に上梓した、勇気は大いに賞賛しよう。2023/05/02

まゆまゆ

21
上の言うことをおとなしく聞き、同調圧力に逆らう人を皆でバッシングする、という日本人の情けない感性を批判していく内容。科学的な安全を信用せずに、心理的な安心に基づいて行動する人がマジョリティなために買いだめ騒動といったことが起こる。あまりにひどい出来事も自然現象だから仕方ない、と諦める。自分で考えることを放棄した現代人はもはや家畜化している、との指摘はあながち間違っていないのかも……2020/10/26

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