内容説明
女らしさ、男らしさ、キャリア・仕事能力、生活能力・家事、子育て、恋愛・結婚―400を超える駄言に、どう立ち向かえばいいのか。
目次
01 実際にあった「駄言」リスト(女性らしさ;キャリア・仕事能力;生活能力・家事;子育て;恋愛・結婚;男性らしさ)
02 なぜ「駄言」が生まれるか(スプツニ子!(アーティスト/東京藝術大学デザイン科准教授)
出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)
及川美紀(ポーラ社長)
杉山文野(NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)
野田聖子(自由民主党幹事長代行)
青野慶久(サイボウズ社長))
03 「駄言」にどう立ち向かえばいいのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
55
日経PBから2021年6月に出た「早く絶版になってほしい #駄言辞典」、怒濤のように押し寄せる駄言の数々は見事というか不様な現実というか・・・。心を打つ「名言」に対して、心をくじく「駄言」を募った日経新聞の呼びかけ。その目的は、日本社会の多様性を阻むステレオタイプを撲滅するためだった。第2章のインタビューがとてもよかった。スプッ二子!先生、すごい。そして、野田聖子さんの「フェミニストはヒューマニストでなければならない」という言葉に共感した。男性も女性も呪縛から解放されるように、社会を変えて行ければ・・・。2022/11/05
マエダ
40
ツイッターが駄言の温床になっている。皆言われたことは覚えているし根が深い。2022/10/04
栗羊羹
19
…ったく💢読み続けるほどに、腹立たしくなりました。やっぱりあった「女のくせに○○」職場のオヤジに「おまえ」と言われたこともある💢ポテトサラダ…スーパーで買って何が悪いっ! 後半、男性→男性に対する駄言もありましたが、今の時代、少しずつ改善されればいいね。2021/12/12
4fdo4
17
「駄言(だげん)」この本では ”特に性別に伴う無意識の思い込み,相手のやる気をそぐ言葉”として定義。 全体の2/3にこれが書き連ねられており、大半が女性に向けられた言葉。読んでいくとかなり元気がなくなる。これを面と向かって言われ続けたら本当にきついだろう。「女を捨ててる」「女の子がいたら先方も喜ぶから」「男なんだから黙って働け」「男の甲斐性」はぁぁぁぁぁぁ。私も20年前の会社の上司はこういう事言ってたな。年下からも影響受けて、自分の常識や価値観アップデートしないと、自分も同じ轍履んじゃう。 2022/01/03
山ろく
16
名言があるように駄言もある、中でも「女なんだから~」とか性別に基づくもの。というわけで日経新聞が呼び掛け、集まった「駄言」を仕事・結婚・家事・子育てなどのカテゴリーに分けた。その数400あまり。ガマンが爆発したかのよう。なんだか見聞きしたことあるもの、もしかしたら言ったかもしれないものがズラリと並ぶ。こうしてようやく、悪気がなければ、相手を思ってならよいというものではないとわかる。それだけに鮮やかに切り返せば解決というわけではなさそう。「それはおかしい」という社会全体の合意を地道に築いていくしかないのか。2023/02/12