ダムと緑のダム―狂暴化する水災害に挑む流域マネジメント

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ダムと緑のダム―狂暴化する水災害に挑む流域マネジメント

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784296104475
  • NDC分類 517.7
  • Cコード C3051

出版社内容情報

2017年7月、九州北部地方に甚大な豪雨災害が発生した。緑で覆われた山々は地肌が露出して無残な姿となり、大量の土砂と流木が洪水とともに人家を破壊し、壊滅的な被害をもたらした。まさに水と土と木が凶器となって被害を大きくした「複合型水災害」だ。また、18年7月にも西日本を中心に集中豪雨が発生して、死者・行方不明者230人以上に及ぶ平成最悪の豪雨災害となった。19年10月も台風19号で甚大な被害が出るなど、気候変動に伴う集中豪雨の激化により、水災害は近年増加傾向にある。

このような災害に対しては流域全体の視点から対応を考えなければならない。土砂や流木の発生源である山林をどうするか、山林から流出してくる土砂と流木が人家に被害を及ぼさないようにするには何が必要か、さらには上流域からの洪水をどのようにコントロールして流域の災害リスクを軽減するか--。本書ではこのような問題意識の下、山林の管理と政策、山間部で土砂と流木の流出を抑制する砂防や、貯水池で捕捉して下流域の災害を防止するダムなど、流域全体での総合的な対策とマネジメントの必要性を説く。

■主な内容
はじめに
第1章 「緑のダム」が決壊した
第2章 森林における治水・利水機能とその限界
第3章 急峻な国土に生きる
第4章 森林政策を考える
第5章 これからのダムに求められる役割
第6章 ダムと森林の連携
あとがき

内容説明

「異常気象はもはや異常ではない」気候変動で増える複合型水災害にダムと森林が手を組む!

目次

第1章 「緑のダム」が決壊した
第2章 森林における治水・利水機能とその限界
第3章 急峻な国土に生きる
第4章 森林政策を考える
第5章 これからのダムに求められる役割
第6章 ダムと森林の連携

著者等紹介

虫明功臣[ムシアケカツミ]
東京大学名誉教授、福島大学名誉教授。1942年岡山県生まれ。65年に東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻修士課程修了後、同大学工学部助手、同大学生産技術研究所講師、助教授を経て、75年教授。2003~09年福島大学理工学群教授。00~01年水文・水資源学会会長、02~09年アジア太平洋水文水資源協会事務局長。国土交通省社会資本審議会委員、同国土審議会委員、(公社)日本河川協会会長などを歴任。専門は水文・水資源工学

太田猛彦[オオタタケヒコ]
東京大学名誉教授。1941年東京都生まれ。東京大学大学院農学系研究科修了(農学博士)後、東京農工大学助教授を経て東京大学教授、東京農業大学教授。砂防学会長、日本森林学会長、日本緑化工学会長を歴任。林政審議会委員、東京都森林審議会会長等を務め、現在FSCジャパン議長、みえ森林・林業アカデミー学長、かわさき市民アカデミー学長。専門は砂防工学・森林水文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroo Shimoda

9
ダムも森林も万能ではない。どちらも限界があり、それを踏まえてマネジメントが必要。対水害では堤防も含めて整備すべきだが、コストパフォーマンスの見極めと合意は簡単ではないな。住宅地をリデザインするのが1番に思える。2020/02/23

aki

3
本書は、ダムと森林が連携した流域マネジメントの必要性を訴えているが、その根拠となる現状の問題と連携によるメリットが弱い気がする。もちろん連携するに越したことはないだろうけれど、ダムも森林もそれぞれ必要な整備をする今の方法で問題ないのでは?と思ってしまう。少し期待外れだったが、近年の流木災害の評価やダム・森林に関する知識は勉強になった。2021/02/14

mdoguti

3
ダム(治水)、森林(治山)の双方からの知見が得られた。 河川やダムなどの固有名詞には、ふりがなをつけてほしい。2020/04/24

はらじゃがりこ

2
近年その被害がますます激しくなる水害、その対応策としての森林管理とダムの限界を説明しつつ、その連携を説く一冊。 執筆者の全員が砂防関係の専門家で半分以上が建設省出身ということもあり、なんとなく全体的にダム等の構造物建築を推進する立場で書かれている感もあるが、内容自体はしっかりとしたデータや検証に基づいていて説得力がある。 個人的にハード面の災害対策はもうちょい抑制的にやったほうがいいんじゃないかと思うが、昨今の豪雨災害の被害状況とかそれに伴う報道を見てると、世の流れは逆になるだろうなあと感じる。2020/10/17

kui

2
森林関連は木材でも流域管理でもコーディネーター的役割を持つ人に期待しまくってるけどそれが一番難しそう 自然に生まれるもんじゃないよ そんな人材     この森はいくらで売れるとか概算できる経験と能力を求められてるけど、そういうのは大学で教えられないからこそ林業アカデミーが最近増えてるんだろうなぁ…自分の専門範囲からさらにプラスしてそこまでやる大人って全然見ないしどんな人を想定してるんだろうコーディネーターって2020/07/19

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