目次
道草の相棒
スミレ
タンポポ
ツクシ
オオイヌノフグリ
シロツメクサ
ヘビイチゴ
カラスノエンドウ
ナガミヒナゲシ
ヘクソカズラ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
98
身近な場所に生える33種の雑草について名前の由来や、生態や似た植物、写真そしてなんといっても優しい絵が添えられて紹介されてる。今まで知らなかった雑草について知ることがいくつかあった。カラスノエンドウはカラスのエンドウではなくカラス ノエンドウということやつくしの地下茎すぎなは地獄草と呼ばれること、ハコベやヨモギの効用、ヘクソカズラの英名はスカン・バイン他活字もレイアウトも読みやすい本だ。最近、雑草の写真を撮ることがマイブーム。手元に置いておきたいと思った。図書館本。2018/05/01
森の三時
33
道端や公園など、人の近くで生きる草花たちは、「雑草」と纏められ、名もなき花のように扱われますが、みんな名前があります。正確には名付けられています。可愛らしい花なのに残念な名前もあり、名前は自分で選べない、人も同じですね。生き延びようとする驚くべき知恵と多様性が紹介されており、ちょっとした感動を覚えました。花粉や種を運んでくれる相棒として虫、鳥、風のほかに「子ども」と言われ、はっとしました。四つ葉のクローバーは、成長過程で踏まれて傷つき生まれることが多いそうで、幸せの象徴は、案外人の近くにあるようです。2017/09/14
nekoぽん
25
絵がとてもきれいで本棚に飾りたくなります。有川さんの『植物図鑑』で知ったオオイヌノフグリやヘクソカズラといった残念なネーミングの草花たち。増えすぎて迷惑なドクダミの小さくて白い花を生かせるオシャレな楽しみ方。身近に咲いてる草花の名前や昔ながらの遊び方とかちょっと知ってたらいいなと思うことが書かれています。ガマやひっつき虫のオナモミとか私の住む田舎でさえこの頃見かけなくなった草花があることに少しさみしくなりました。普段目に留まらないような野の植物や空や風を感じたくなる季節におすすめの図鑑です。2018/09/12
Shoko
23
図書館本。今もよく見かける雑草(この本では道草と呼んでいる)や、そういえば、昔はあんなによく見かけたのに、現在ではあんまり見かけなくなったなぁという道草も。私が子供の頃にはひっつき虫と言えばオオオナモミだった。ぷっくりとしたラグビーボールのような形でトゲトゲがあるあれ。絶滅の危機にあるのですって。だから見ないのか…。残念。他にもカラスノエンドウや、スミレ、ツユクサ、シロツメクサ、カタバミ、オオバコ、よもぎ…などなど、眺めて子供の頃のワクワクを思い出しました。2023/01/13
鯖
23
カラスノエンドウはカラスが食べるのに手頃なサイズのエンドウだと思っていたので、熟した鞘が真っ黒だから、カラスがついたと知って驚く。確かにあの実のドス黒さは目に付くもんなあ。カラスノエンドウは花外蜜腺といって、花の外に蜜を出し、アリを用心棒にするとのことだったけれど、庭でこの草を毟ってると、大概アブラムシびっしり付いてる気がするんですけども。子どもの頃によく遊び、今は絶滅危惧種と化したオナモミを見て、発明家がマジックテープを発明したと知って驚いた。おもしろかったです。2017/09/10