内容説明
山犬を“大神”と崇める信仰厚い地で、昔むかし起きた恐ろしい事件。怨霊を操る犬神使いと、九尾の狐の霊力を持つ巫女の戦いの末、小さな村は守られた。しかし、時は流れて現代。開発の波は村にも押し寄せ、御神木の大銀杏までが失われてしまう。「神社に“娘”が生まれると、何かが起きる」…言い伝えのごとく村に忍び寄る不穏な足音。邪悪な気配にいち早く気づいたのは神社の娘、弥生子。代々、村の鬼門に「三角形」を成して守ってきた医院、神社、寺の跡継ぎたちは、まだまだ多感な中高生。悩み多き彼らに今、大きな試練が降りかかる。果たして、大逆転のチャンスはあるのか！？手に汗握る、青春ミステリー小説。
