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どう考える?ニッポンの教育問題
教育問題はなぜまちがって語られるのか?―「わかったつもり」からの脱却

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784284304429
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0037

内容説明

大モンダイの教育問題。これってホント?「わかったつもり」がいちばん危ない。

目次

第1章 教育問題って何?
第2章 事実認識を疑ってみよう!
第3章 事実を読み解くカギ
第4章 情報はどうにでもなってしまう
第5章 「原因の説明」「評価の仕方」は大丈夫?
第6章 解決策の問題点
第7章 教育問題は「心の問題」か?
第8章 教育問題にどう向き合えばよいのか
ブックガイド

著者等紹介

広田照幸[ヒロタテルユキ]
1959年、広島県生まれ。南山大学助教授、東京大学助教授、教授を経て、日本大学文理学部教授

伊藤茂樹[イトウシゲキ]
1963年、京都府生まれ。聖徳学園岐阜教育大学講師を経て、駒澤大学総合教育研究部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

26
この状態って教育問題に限ったことと違うやん…事実認識のゆがみ、原因究明の偏り、対策立案過程での副作用の忘却。結果が「今の教育、特に学校は崩壊している!根本改革が必要だ!」という言説。困ったことに、そう感じてる人が多数派かもしれない、そのことに危機感を感じた研究者二人による、ちゃんと考えようとしてる人の理論武装強化のためのツールだ。役に立つ。◇しかし、なぜ何でも教育(学校、教師、教科書…)のせいにするのか?誰の得になる?それが彼ら自身の持つ「不遇感」を何か解消するのか?・・ちゃんと敵を知ることが必要だなあ。2015/08/15

Nobuko Hashimoto

23
おもしろかった。おすすめ。 2010年の本だが古びていない。教育問題が核だが、社会問題一般に関する情報リテラシー、クリティカルシンキングの入門書として有効。サブタイトル〈「わかったつもり」からの脱却〉に言い尽くされている。教育者を目指す若者に向けて書かれたそうだが、大人にも読んでほしい一冊。2019/01/11

サラダボウル

6
2010年刊。軽やかな語り口で敷居を低く、多くの人に語りかける雰囲気の本。教育問題とはなんぞや、という事と、世間にあふれる情報をうのみにせずにといった内容がメイン。ざっと読みで、伝えたい内容がつかめてないかも。印象的な箇所は、教育の力を過信するなという章。大きな声では言えないが常々私はそう思っていた。教育は必要。でも万能ではないし、弊害もあるだろうと。社会で生きる力は、社会で身につけるしかない。そのための良い準備、根幹ができるといいよねという感じがする。2019/01/25

Yukicks

4
教育問題に限らず、情報についてのリテラシーに関する本です。人間は個別具体的な体験に引きずられたり、メディアの過度に一般化した言説に惑わされてしまう。そこで、僕らはしっかりとした情報を得たいと思うわけだが、その情報にも欠陥がある。そこで必要な態度とは、因果関係の間に無数の変数があることを紳士に受け止めること。そして情報の裏を読み、複雑さは複雑さのまま理解すること。因果関係がわからないまま放置することはキツイことだ。このムズムズ感やストレスを何かにぶつけたいこともある。2011/10/17

哲学者ゲリノビッチ

4
Digで紹介されていたので購入。この本の論点を押さえれば、俗説に依拠した性急な改革を回避することはある程度可能なのだろうが、同時に「教育問題」を適切に抽出し改善策を提示するのはかなり難しいと感じる・・ 「教育はときおりうまくいく」(p188)というのは真実であるとともに著者の誠実な韜晦ですね。教育への過度な期待は厳禁ですが、無限のトピックを教えるのが無理でも、本書の提示するような情報リテラシー教育は汎用性高いです。2010/10/17

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