トロピカーリア―ブラジル音楽を変革した文化ムーヴメント

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276236837
  • NDC分類 762.62
  • Cコード C0073

出版社内容情報

カエターノ・ヴェローゾらが牽引し、ブラジルのポピュラー音楽シーンの分水嶺となった革新的なムーヴメント、トロピカーリアの全貌を丹念に描いた待望の研究書。

内容説明

若き日のカエターノ、ジルベルト・ジル、ムタンチス、トン・ゼーらが、1968年、軍事政権下で繰り広げた革新的な音楽プロジェクト、トロピカーリア。先駆的な美学と戦略でブラジルのカウンターカルチャーをリードし、世界のポピュラー音楽に絶大な影響を及ぼした、その全容がついに明らかになる!ブラジル音楽界の最高峰、カエターノ・ヴェローゾの出発点。“蛮行の庭園”に花開いたハイブリッド・ミュージック。

目次

第1章 輸出向けポエトリー―ブラジル文化における現代性、国民性ならびに国際主義
第2章 政治参加、ポップ・ミュージックとユニヴァーサル・サウンド
第3章 トロピカーリアの時
第4章 逆境の時
第5章 トロピカーリア、カウンターカルチャー、そしてアフリカから離散した民の繋がり
第6章 その後のトロピカーリア

著者等紹介

ダン,クリストファー[ダン,クリストファー][Dunn,Christopher]
1964年生。米ニュー・オーリンズのトゥーレイン大学でスペイン・ポルトガル学科の講座を持ち、アフリカン・ディアスポラの研究に従事する研究者。ブラジル研究会議のディレクターも務めている

国安真奈[クニヤスマナ]
1960年生。サンパウロ大学社会科学部卒。父親の転勤にともない、ブラジルのサンパウロ市で1983年まで暮らした。帰国後、官公庁や企業のための翻訳・通訳業に従事するほか、ブラジル音楽全般の歌詞対訳、ライナー・ノーツ執筆、音楽誌への寄稿も多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水紗枝荒葉

1
世界各地で勃発した「68年運動」の1つとして、カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルが参加し、以後のブラジル音楽の地誌を変えた「トロピカーリア」運動に関する歴史本。1920年代演劇における「モデルニズモ」「食人習慣宣言」に始まり、テレビ、映画、具象詩、インスタレーション、ムージカ・ノーヴァ(現代音楽寄りの音楽運動)など、様々な分野と関連しながら記述は進む。説明が丁寧なので、ブラジル音楽に馴染みがない方にもおすすめ。2024/01/18

三つ編みのMari

0
文学のモダニズムの説明から入っていて、説明が丁寧。賛成でき?意見もできないきがする見解もあるけれど、トロピカリアについて唯一日本語でよめる本だと思う(現時点で)。手元に置きたいな……!2020/12/26

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