ドレミを選んだ日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784276212572
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C1073

内容説明

私たちの耳はいつから日本の伝統音楽を異質なものと感じ、西洋音楽を快いものとして聴くようになったのだろう。明治以降、西洋音楽との出会いと葛藤のなかで、私たちの音楽的感性が変容してゆくさまを実証的に跡づけた、もうひとつの「近代日本音楽史」。

目次

第1章 ドレミがやってきた―音楽文化の覇権と伝播
第2章 音楽の二重構造
第3章 日本文化は改良すべきもの―音楽取調掛と東京音楽学校
第4章 都々逸から『カチューシャの唄』へ―ヨナ抜き音階の浸透
第5章 童謡にみる和洋の融合―明治から大正へ
第6章 居留地が生んだ二人の天才―山田耕筰と宮城道雄
第7章 「改良」から「新」へ

著者等紹介

千葉優子[チバユウコ]
東京都出身。武蔵野音楽大学大学院修士課程修了。音楽学専攻(日本音楽、民族音楽)。現在、宮城道雄記念館資料室室長。慶應義塾大学、青山学院大学ほか講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tnk

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伝統芸能の暗中模索。「我々箏曲家は何処までも、日本人の感情の結晶たる伝統の音楽を基礎としたその精神を取って、外面的な形式に囚われる事なく、移り変わり行く時代の呼吸を取り入れ乍ら、偽らざる我々自身の心持ちを音に表すという心掛けが必要だと思います。」(米川親敏)2017/09/18

青きち

0
唱歌の歴史を知りたいならうってつけの本かも。ソミミミファミレをどうしてもソミミミソミレって言っちゃう。そんな日本人が可愛くて、それでも頑張って頑張ってそこにもういい悪い良かっただめだったなんて言えない、ただ愛おしい、心に大切にしまっておきたい歴史。読めて本当に良かった(´∀`*)どうするれんと竹で作られたオルガンが超気になる!春の海を西洋的と感じたほどの感覚を、今この時代で一瞬だけ持ってみたい、好奇心で。明治前と以降の性感覚の違いもちょっと気になりました。2011/10/10

mnmn

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江戸時代の前後にあった外国との交流。自分の国に対して誇りを持っているかどうかで、他の文化の受け入れ方が全く異なるという部分が印象深かった。そう考えると今の日本人の西洋崇拝が何だか虚しいし寂しい2009/12/03

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