内容説明
本書は輸入盤ジャズを中心に、音楽エッセイを纏めたものだが、現代曲、展覧会、本の話題も出てくる。ぼくにとって、これらのアイテムもジャズ同様スリルがあるからだ。なぜスリルを追い求めるのか。貪欲に見聴きし、読みまくり、よがったり怒ったりしない人生など、ぼくには考えられぬからだ。少し前までは飲み食いと恋の比重も大きかったが、残念ながらこちらのパワーは多少ダウンしてしまった。これからも死ぬまで、こうした馬鹿人生を送るつもりでいる。
目次
ヘレン・フォレストの魅惑
長岡鉄男訪問記
九〇年代ジャズ・ベスト35
ミンガス・ビッグバンド新作ライヴ
廻由美子の「バルトーク」に痺れる
五四歳で逝った女流幻想画家レメディオス・バロ展
ヒトラーが禁じた「頽廃音楽家たち」
『乱聴日記』を肴に「まつや」で大いに盛り上がる
イタリアのジャズ雑誌『ソノラ』、ジョン・ゾーン特集
フェルメール『手紙を書く女』〔ほか〕