内容説明
モーツァルトのピアノ・ソナタは、どんな構造で成り立っているだろうか、主題のはたらき、楽句、楽節、楽章のそれぞれのかかわり合い、さらには展開の方法など、また彼独自の構成と、そのなかにひそむ彼の言葉と詩情、モーツァルトの音楽美に魅せられて15年この方、著者の心のうちを往来したあれこれのすべてを、3巻の本にまとめてみた。この上巻は、初期のザルツブルク時代に属する6曲のピアノ・ソナタの、構成と演奏上の解釈についての論述にあてた。
目次
序説 モーツァルトの動機
ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K279
ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K280
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調K282
ピアノ・ソナタ第5番ト長調K283
ピアノ・ソナタ第6番ニ長調「デュルニッツ」K284