内容説明
本書は、自然倍音律の「和音」とピタゴラス律の「旋律」という音楽の根本を構成する二要素を、一つの音組織の中にドッキングさせた音律論。数学的に、あるいはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパンの5人の作曲家の作品で証明し、鍵盤もそのままこの音律論にもとづいて調律も可能であることに言及した本格書。
目次
第1章 音律の基礎(自然倍音列と純正和音;純正音程による音階;5度圏;セント;音律サークル)
第2章 ヴェルクマイスター第3法(ヴェルクマイスター第3法による音階;12長三和音の特性;12短三和音の特性;調性分類サークル;楽曲の和音進行にみる調性分布)
第3章 楽譜が語る複合純正音律(J.S.バッハ;W.A.モーツァルト;L.v.ベートーヴェン;F.P.シューベルト;F.F.ショパン;だれが損をしたか)