内容説明
ソフトウェア工学の対象であるシステム開発の複雑さや規模、プロジェクトチーム活動の観点から、大学においてソフトウェア工学教育を実施するのは、非常に難しいと感じている。一方で、大学卒業者に実践的なソフトウェア開発能力、問題解決能力を求める声が、産業界からあがっている。文科省、経産省、経団連等の連携により、「先導的ＩＴ人材育成」が進められ、また、情報処理学会により「カリキュラムＪ０７」の整備が進められている。本書はよくありがちな抽象的な開発過程の説明ではなく、開発プロセスの各段階での作業が具体的な例示とともに説明され、そこで作られる付随文書の例まで示されている。大学での教科書としても、また体系的なソフトウェア開発法を学ぶための独学の書としても最適なものである。
目次
第１部 序編（ソフトウェア工学と関連する知識体系；ソフトウェア開発概論）
第２部 アプリケーション開発編（要件定義；設計‐分析フェーズ；設計‐詳細設計フェーズ；製造；試験）
第３部 データモデル設計編（データモデル設計概論；概念設計；論理設計；物理設計）
第４部 解答例と解説（アプリケーション開発 演習解答例と解説；データモデル設計 演習解答例と解説）
