出版社内容情報
音楽CD、携帯電話、デジタル放送、Webコンテンツなど、身近な情報・通信環境では、音の信号処理が当たり前のように使われるようになった。しかし、信号処理の数学理論は高度で、初心者には大変敷居が高い。本書は、数学理論を必要最小限に抑え、テレビや DVDなどでよく耳にするサウンドエフェクトを題材にしてパソコン上で実際にプログラミングしながら学ぶ、音・音声ディジタル信号処理の入門書である。
目次
音に触る
音を見る
音を響かせる
音を歪ませる
音を揃える
音を分離する
音を強調する
音を揺らす
音を広げる
音を削る
音を伸縮する
音を上下させる
著者等紹介
青木直史[アオキナオフミ]
1972年札幌市に生まれる。1995年北海道大学工学部電子工学科卒業。1997年北海道大学大学院工学研究科修士課程修了。2000年北海道大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。北海道大学大学院工学研究科助手。現在、北海道大学大学院情報科学研究科助教。専門はマルチメディア情報処理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オザマチ
1
解説もコードも読みやすく、信号処理の実例を学ぶ上で良い本です。ゼロパディングやフィルタ設計法にも触れているので、下手な信号処理の本よりもずっと参考になります。2012/11/12
nobuoka
1
各種音響フィルタについて簡単にまとめられている書籍。 理論的な部分はあまり深く書かれていないため他の書籍を併せて読む必要があるが、基本的な各種フィルタの目録としては重宝しそう。2011/10/17
ハンギ
0
音をいろいろ高くしたり、低くしたり、早回しにしたりスローにしたりする、やり方が書かれていて、図も豊富なので分かった気がした。だけど、音楽について「倍音」「ディストーション」とかの話がよくわからなかった。音楽についてもある程度なじんでいる人向けだと思う。具体的なコードも掲載されているので、分かる人には分かるかもしれないが、僕はいまいち音楽のデータの状態が把握しづらかった。アナログからデジタルへと変換するのに標本化周波数を使うという話は分かった。(そこがわかったからとりあえずいいや)分かりやすい本だとは思う。2013/03/22
織川 希
0
★★★☆☆ 専門的で小難しい話が綺麗にまとめられていると思う。ただし、私のように専門外の人間が1冊目として学ぶにはハードルが高いという点が惜しかった。読んで損はないだろうが、素晴らしい良書という感じもしない。2020/05/19