内容説明
人間を人間たらしめている「知(intelligence)」は21世紀の現在も研究者たちの眼前にそびえる大きな壁である。人工知能研究は、この「知」の壁に挑む大きな挑戦とも言える。この「知の科学」シリーズでは、その挑戦の最前線を「核心部分」から「応用分野」まで、実際に挑み続ける研究者自身が解説する。
目次
総論 認知の創発的性質(生成システムとしての認知―表象の再検討;冗長で、重奏的なシステムとしての認知―モジュール説の再検討 ほか)
1編 揺らぎ創発する知(脳における生成とクオリア;学習と発達における揺らぎ)
2編 かかわり合う知(遊離物と知性;法規範の定立と社会規範の創発 ほか)
3編 育ち、進化する知(身体的「知」の進化と言語的「知」の創発;ヒト知性の生得的基盤 ほか)
著者等紹介
鈴木宏昭[スズキヒロアキ]
昭和63年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。青山学院大学文学部教授。博士(教育学)。人工知能学会、日本認知科学会、Cognitive Science Society、日本心理学会、日本教育心理学会、日本教育工学会各会員。研究分野は人間の学習、思考、インタフェースにかかわる認知科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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