わかりやすい冷凍の理論

大隅 和男【著】

オーム社（1999/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 161p／高さ 21cm
• 商品コード 9784274086779
• NDC分類 533.8
• Cコード C3053

出版社内容情報

【セールスポイント】
むずかしい冷凍の理論が、これでわかる！　ＳＩ単位に対応

【発刊の目的と内容】
　冷凍機械責任者の実務参考書として､あるいは、冷凍機械責任者試験の受験参考書として、1990年発行の「絵とき冷凍理論のやさしい知識」は永年にわたり好評を博し、親しまれてきました。
　このたび､単位表記をＳＩ単位表記に全面的に改め、それと併せて、最新情報に照らして内容を刷新しました。モリエル線図の見方をはじめとする冷凍の原理から各種機器の取扱いまでを、一層わかりやすく解説しています。

【購読対象者】
冷凍機械責任者試験の受験者
冷凍機械関連の実務技術者

【詳細目次】
序章　SI単位
1章　冷凍機で冷やす方法
　1･1　物を冷やす方法
　1･2　冷凍機で冷やす方法
　1･3　熱量の単位
　1･4　冷媒の圧力と温度の関係
　1･5　基準冷凍サイクル
　1･6　冷凍機の種類
2章　モリエル線図の見方
　2･1　モリエル線図とは
　2･2　冷凍サイクル
　2･3　成績係数の求め方
　2･4　冷凍能力の求め方
　2･5　凝縮負荷の計算
　2･6　圧縮比
3章　熱の伝わり方
　3･1　伝熱の基礎知識
　3･2　冷蔵庫壁体の侵入熱量の求め方
　3･3　熱交換器の伝熱
4章　圧縮機の構造と性能
　4･1　往復動式圧縮機
　4･2　スクリュー圧縮機
5章　冷凍機を構成する機器の構造と性能
　5･1　凝縮器
　5･2　蒸発器
　5･3　受液器
　5･4　油分離器
　5･5　液分離器
6章　冷媒
　6･1　冷媒の種類
　6･2　冷媒の特性
　6･3　共沸混合冷媒
　6･4　冷媒の蒸気表
7章　冷媒配管の決め方と施工の仕方
　7･1　配管材料
　7･2　配管寸法の求め方
　7･3　配管施工の仕方
8章　コントロール機器の構造と作用
　8･1　温度式膨張弁
　8･2　キャピラリーチューブ
　8･3　サーモスタット
　8･4　圧力スイッチ
　8･5　蒸発圧力調整弁
　8･6　吸入圧力調整弁
　8･7　フロート膨張弁
　8･8　フロートスイッチ
　8･9　冷却水調整弁（節水弁）
9章　ヒートポンプ
　9･1　ヒートポンプとは
　9･2　ヒートポンプ方式
　9･3　ヒートポンプ式空調機
10章　圧力容器と安全装置
　10･1　圧力容器
　10･2　設計圧力と許容圧力
　10･3　耐圧試験と気密試験
　10･4　安全装置
11章　クーリングタワー
　11･1　クーリングタワーの構造
　11･2　クーリングタワーの作用
　11･3　水質管理
12章　運転および取扱い
　12･1　冷凍機の運転
　12･2　運転状態の点検
　12･3　ガスパージャ
　12･4　ガス漏れ検査
　12･5　冷媒の充てん

内容説明

本書は第３種冷凍機械責任者の免状を修得しようとする人がわかりやすく冷凍理論を勉強するために書かれています。冷凍機は食品の保存から空気調和に至るまで広い分野で使用されています。高圧ガス保安法ではある容量以上の冷凍機は免状を持った人が管理することになっています。その需要はますます増加の傾向にあります。本書は絵をたくさんとり入れて理解しやすいよう努ています。

目次

冷凍機で冷やす方法
モリエル線図の見方
熱の伝わり方
圧縮機の構造と性能
冷凍機を構成する機器の構造と性能
冷媒
冷媒配管の決め方と施工の仕方
コントロール機器の構造と作用
ヒートポンプ
圧力容器と安全装置
クーリングタワー
運転および取扱い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[C-biscuit]

図書館で借りる。図書館で手にした瞬間衝撃が走る。表紙が恐ろしくわかりやすい。モリエル線図上に冷凍サイクルが配管とシンボルとともに書かれており、この時点で価値が高い。中身も表紙に違わずわかりやすい。この本はどうやら第３種冷凍機械責任者の資格取得用の参考書のようであるが、基本を勉強するにはうってつけの本であり、少し回り道してでも読んでおくと業界の人には良いと感じる。設備の専門工事会社の技術者としても理解しておきたいことも多く、ヒートポンプなどは、かなり内部の詳しい構造も載っていた。若い人にもオススメしたい。

2017/07/31